これが私の仕事 |
牛、もの、人の動きを把握する 農産肥育部門のリーダーを拝命してから8年が過ぎました。主に肥育牛の管理と牧草などの収穫作業やバイオガスの施設管理業務に当たっています。
また、弊社では農場HACCPの認証を受けており、その運営もしています。この認証では、肉牛生産者である我々が、最終製品である肉用牛をどう育てていくのかを、作業ごとに手順書を作成しており、作業に入る人が準備するもの、作業のやり方と注意点、作業後の記録の残し方などを記載しています。
手順書は作って終わりではなく、作業後の記録がきちんと残っているかの確認や、作業がスムーズにできているかを聞き取り、問題があればやり方の見直しを行っています。
ということで、農場全体の牛・もの・人の動きを把握して、社長の意図と現場の動きを合わせていくことが私の仕事になっています。 |
|
だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
健康な肉牛を育てられる環境を整える もちろんお客様に「おいしい!」と言ってもらえる安心安全な牛肉を作ることが何よりも喜びですが、それ以上に立派に育った牛を農場から送り出せたときはうれしいです。
ミルクの飲み方もわからない子牛が、人の10倍以上の体重に育っていくのですが、そこに至るまでは十勝の気候を2シーズン過ごします。特に牛は10℃以上の気温に弱く、夏場35℃を超える猛暑の時には元気もなくなります。冬はマイナス20℃を下回る極寒の中、身を寄せ合いながら過ごします。その間、体調不良になる牛もいますが、獣医さんと一緒にケアしていき、また元気にエサを食べてくれるようになると本当にうれしいですし、一所懸命にやったことが報われる瞬間でもあります。そんな頑張っている牛たちの為にも、しっかり食べて、よく寝られる環境づくりを心掛けています。 |
|
ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
日本の食を支える持続可能な農業の実践者 私は弊社へ転職という形で中途入社しました。転職を考えるきっかけになったのが東日本大震災でした。コロナ禍もそうですが、当たり前が当たり前でなくなっていく感覚の中で、生活の基盤となる「食」に対してもっと自分のできることがないかと考えるようになりました。食料自給率の低迷、農家戸数の減少が進んでいますが、海外の食料品に頼ってばかりではダメだと思っています。
弊社は、農畜産業として肉用牛の生産と畑作で小麦などを出荷しています。その中で、牛の糞尿を堆肥として畑へ、畑で取れた牧草を牛へと循環型の農業を実践しています。また糞尿を堆肥化する過程で出るメタンガスを発電に利用しています。
これからの日本の農業に必要な技術が詰め込まれている感覚は入社以前にもありましたし、今も進化し続けています。 |
|
これまでのキャリア |
大学卒業後は農業機械メーカーに就職
2013年に大野ファームへ入社
2015年農産肥育部門リーダーに
2017年農場HACCP認証取得、HACCPチームリーダーに
2021年バイオガスプラントの運用担当者として施設管理を担当 |