業種 |
団体・連合会
福祉・介護/メンテナンス・清掃事業/公社・官庁/その他サービス
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本社 |
東京
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「私たちが暮らす社会で、私たちに必要な仕事を私たち自身がつくる」。
ワーカーズコープ・センター事業団が実践しているのは、一人ひとりの人間らしさや働きがい・生きがいを育む「協同労働」という新しい働き方です。地域に根ざした様々な事業と地域とつながる活動(社会連帯活動)の実践で、人と人、人と地域・自然のつながりを大切にできる職場づくり・地域づくりを行いながら、豊かで持続可能な社会の実現を目指しています。
社会は、人々の「仕事」によって支えられています。衣食住に必要なもの・サービス、福祉や教育…そうした誰かの営みがあるからこそ支え合い生きていくことができます。しかしその裏では、軍事産業などの命を蔑ろにする仕事や、「ブルシットジョブ」と呼ばれるようなやりがいを感じられない仕事も広がり、社会は格差・貧困、様々な生きづらさに包まれています。では、「よい仕事」とはどのような仕事でしょうか?また、皆さん自身は何を大切にし、どのように働きたい・生きたいと考えていますか?私たちワーカーズコープは、働く人や関わる人々が輝く「よい仕事」を追求し、「協同労働」という働き方を社会に広げていきたいと考えています。
気軽に相談ができ、安心できるような地域の居場所「みんなのおうち」を全国60か所以上で運営しています。私たちワーカーズコープ・センター事業団で働く仲間だけでなく、事業運営の中で出会った利用者やその家族、「社会連帯活動」と呼ばれる地域活動で出会った市民・各種団体、そして自治体とも連携しながら協同の関係で居場所をつくることを目指しています。みんなのおうちを通じて、「困りごと」や「やってみたい」、「もったいない」など一人ひとりの願いを大切に受け取り合い、協同労働を活かした市民活動・仕事おこしの種を実らせていきます。
「人は財産(人財)である」という想いの下、多様な人とともに生き、ともに働いています。私たちは話し合いを基本に、一人ひとりの想いやその人の背景を受け止め、支え合って働くという理念を掲げてきました。事業においては、「サービスをする側・される側」「教える側・教わる側」という垣根を超えて、利用者や地域とともに事業を運営することを大切にしています。また、職場の仲間だけではなく、全国組織の強みを生かした仲間同士の学び合いに力を入れています。学びの場や、自分を表現するアウトプットの場を「人財の成長と定着」の要とし、全国で豊かな関係性を育んでいます。
ワーカーズコープ(労働者協同組合)・協同労働とは | ---------------------------------------------------
「ワーカーズコープ(労働者協同組合)」は、働く人や市民がみんなで出資し、1人1票の対等な関係で話し合い、その意見を反映し、責任を分かち合って自らの働く場を主体的に運営する協同組合で、人と地域に役立つ仕事おこしを通じた持続可能な地域社会の実現を大きな目的としています。 --------------------------------------------------- 私たちワーカーズコープ・センター事業団は、この基本理念に基づき、「協同労働」という働き方を実践しています。 協同労働とは、人間の成長・発達に最大の価値を置く「よい仕事」を発展させ、お互いの持っている力を生かし、尊重し合う豊かな関係性を通じて、「ともに生き、ともに働く」誰一人取り残さない職場づくり・地域づくりを行う働き方です。 協同労働の大きな特徴は、1.働く私たち組合員と、2.多様な事業活動を通して出会った利用者やその家族、3.地域活動でつながった個人・団体・自治体と協同する「3つの協同」で事業を運営し、地域に必要な仕事をおこすことです。 一人ひとりの納得感と主体性、話し合いを大切にし、誰もが自分らしく、安心して暮らせる場や社会を市民自らの手でつくることを目指しています。 ワーカーズコープの根拠法となっている「労働者協同組合法」第1条では、「多様な就労機会の創出」と「地域における多様な需要に応じた事業の実施」を通じて、「持続可能で活力ある地域社会を実現する」という3つの目的(ミッション)が掲げられています。 この3つの項目に沿って、仲間の声や私たちの実践をご紹介します。 |
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私たちのミッション1~多様な就労機会創出~ | ---------------------------------------------------
【埼玉県所沢市の取り組み・須賀貴子さん(入団15年目)】 就労継続支援B型で豆腐屋や菓子工房を運営しています。障がいの有無や「支援する-されるの関係」ではない、「ともに働く仲間」としての関係性を大切にしています。 得手不得手を支え合い、仲間の失敗は一緒に考えるという姿勢が誰もが働きやすい職場づくりにつながっていて、丁寧に話し合いながら全員で責任を持って事業所を運営しています。 新しい働きかた図鑑URL:https://workstyle.roukyou.gr.jp/2019/06/05/29/ --------------------------------------------------- 私たちは「ともに生き、ともに働く」をスローガンとし、誰もが自分らしく安心して働ける職場づくりからディ―セントワーク(尊厳ある労働)を社会に広げていきたいと考えています。 コロナ禍において、「貧困」「孤立」「社会的排除」などの言葉を一層耳にするようになりました。 そうした中、派遣労働や非正規雇用が雇用全体の4割を超え、働く人が企業の目的達成のために手段化・商品化される、そして、ひきこもりが100万人を超えるなど、何かしらの働きづらさや生きづらさを抱えながら生活する人が年々増加しています。 ワーカーズコープの全国の事業所・現場では、貧困・失業・病気・家庭環境・障がい・高齢など様々な理由で困難にある人たちと地域で出会い、就労支援事業などでともに働いています。 社会から排除され主体性を奪われた人びとが、人の変化・成長に最大の価値を置く私たちの働き方を通じて、職場や地域で人間関係を築きながら社会に参加し、主体性と人間らしさを取り戻していく。そのような協同の実践が全国に生まれています。 |
私たちのミッション2~地域における多様な需要に応じた事業の実施 | ---------------------------------------------------
【栃木県那須町の取り組み・堀部祐輝さん(入団4年目)】 廃校となった小学校を再生利用した複合施設の中で、カフェ、マルシェ、ゲストハウス、福祉事業(放課後等デイサービス・就労継続支援B型など)を運営しています。 多世代の様々な地域ニーズに応える「みんなのおうち(協同総合福祉拠点)」として、同じ施設内で事業を行う共同会社や他団体、その他つながりのある個人とともに新しいコミュニティを創生しています。 「那須をもっとよい現場にしたい!」という想いで、日々やりがいをもって働いています。 --------------------------------------------------- 地域課題や、そこに暮らす人は様々。「ないならつくっちゃおう」「願いを叶える働き方」「1人の困ったを、みんなのよかったに」「やりたいを、できるに変える」など、一人ひとりの想いや必要から仕事おこしを進めています。 社会のつながりの希薄化が深刻になっています。そうした社会背景から、「一人じゃない」「そこに行けば何とかなる」「困ったときに相談できる」居場所として、「みんなのおうち」を60か所以上で立ち上げています。 こうした居場所づくりの取組を、全国で運営する約400の事業所(1300の拠点)に広げていきたいと考えています。 |
私たちのミッション3~持続可能で活力ある地域社会の実現~ | ---------------------------------------------------
【埼玉県ふじみ野市の取り組み・島袋俊子さん(入団14年目)】 「自分の親を預けたいと思えるデイサービス」を理念に運営をしています。 私たちの活動は、東日本大震災をきっかけに始まりました。地域に眠る自然エネルギーを活用し、エネルギーの地産地消を実現したいと考え、施設の屋根にソーラーパネルを設置しています 。また、併設の畑を活かした機能訓練として、作物の収穫とデイサービスの昼食づくりを利用者やその家族と一緒に行っています。 新しい働きかた図鑑URL:https://workstyle.roukyou.gr.jp/2020/05/11/1593/ --------------------------------------------------- 現在のグローバル経済の仕組みの下では、人が豊かに生きていくためにあるはずの労働や自然環境が商品化され、本来の機能が失われていると考えています。 私たちは、地域の必要を身近で支え合う持続可能で活力ある地域社会の実現を目指して、食・エネルギー・ケアを自分たちの地域で自給・循環させる、「農福連携」やエネルギーの地産地消の取り組みを全国で広げています。 自分たちの日々の仕事が人や地域に役立つだけでなく、自分たちにも巡り巡って還元される、そんな働き方をつくっていきたいと考えています。 |
私たちの事業・仕事おこしと社会連帯活動 | ---------------------------------------------------
私たちの事業は営利(利潤)が第一の目的ではないからこそ、一人の「困った」や「やってみたい」ことから仕事をおこすことができます。 そうした地域の必要から始まる仕事おこしの基礎となっているのが、「社会連帯活動」です。様々な社会課題・地域課題を「協同労働」を生かして解決していくために、ワーカーズコープで働く組合員や市民がお金を出し合って実施しています。 具体的には、こども食堂や地域食堂、居場所づくりなどの多彩な活動が全国に広がっています。 --------------------------------------------------- 私たちが事業・仕事おこしや社会連帯活動を行う上で大切にしていることは、利用者を「お客様扱い」をしないこと、ともに主体的に運営する人財を地域の中で見つけることです。 協同労働を実践する中でつながった人財が私たちの仲間になり、またその仲間が新たなつながりを生み出す。そうした循環が、私たちの事業や組織を形づくる大きな力となっています。 ワーカーズコープが実施できる事業については、「派遣業以外は何でもできる」ことになっています。 その特徴を生かして、多様な「仕事おこし」と「社会連帯活動」を市民自らの手でつくり、持続可能で活力ある地域社会の実現に寄与しています(2024年12月時点で、労働者協同組合法人は1都1道2府28県で117団体設立されています)。 |
事業内容 | 以下の分野を中心に、全国で30業種以上の事業を運営しています。詳細は各項目をご確認ください。
■子育ち支援事業 ◇子育ち支援/410か所(児童館、学童クラブ、放課後ひろば、親子ひろばなど) ◇保育/37か所(保育園、一時預かり、小規模、院内保育など) ◇障がい児支援/109か所(放課後等デイサービス、児童発達支援、日中一時支援など) ■障がい者支援事業 ◇障がい者総合支援/119か所(就労継続支援A型・B型、生活介護、就労移行支援、相談支援など) ■高齢者関連事業 ◇高齢者支援/18か所(訪問介護、通所介護、小規模多機能など) ◇高齢者施設管理運営/38か所(老人福祉センターなど) ■若者自立支援事業 ◇若者支援/34か所(地域若者サポートステーションなど) ■生活困窮者支援事業 ◇生活・就労・相談支援/20か所 ◇生活困窮者支援/85か所(就労支援、就労準備支援、学習支援、家計相談など) ■食・農・森林関連事業 ◇食事業/52か所(食堂・喫茶、給食・配食、製造・加工・販売、売店・直売所など) ◇農林業/9か所 ◇その他食・農・森林関連事業/41か所 ■再生可能エネルギー事業 ◇バイオディーゼル燃料(BDF)精製プラント/3か所 ■建物総合管理 ◇建物総合管理/238か所(病院・公共施設等の清掃、ビルメンテナンスなど) ■コミュニティ施設関連 ◇コミュニティ施設管理/38か所(コミュニティセンター他公共施設など) ■中間支援事業 ◇インキュベーションセンター/2か所 ◇プラットフォーム/2か所 ■協同組合間連携事業 ◇物流関連/16か所 ◇製造販売物流/39か所 |
設立 | 1987年12月13日 |
代表者 | 代表理事 平本 哲男 |
出資金 | 33億4464万円(2024年8月現在) |
職員(組合員)数 | 7,809名(2024年8月現在) |
事業高 | 259億円(2024年3月) |
本部・事業本部・事業所・現場数 | ■本部/東京都豊島区(JR池袋駅より徒歩6~7分)
■事業本部・開発室/( )内は主な担当エリア ◇北海道事業本部 ◇北東北事業本部(青森県、秋田県、岩手県) ◇南東北事業本部(宮城県、山形県、福島県) ◇北関東事業本部(栃木県、群馬県) ◇埼玉事業本部 ◇東関東事業本部(茨城県、千葉県) ◇東京北部事業本部(北区、板橋区、練馬区、杉並区) ◇東京東部事業本部(足立区、葛飾区、荒川区、台東区、墨田区、江東区、江戸川区) ◇東京中央事業本部(新宿区、中野区、世田谷区、渋谷区、中央区、豊島区、文京区、千代田区) ◇東京南部事業本部(大田区、目黒区、港区、品川区) ◇東京三多摩山梨事業本部(東京23区外、山梨県) ◇神奈川事業本部 ◇北陸信越事業本部(新潟県、長野県、富山県、石川県、福井県) ◇東海事業本部(静岡県、愛知県、岐阜県、三重県) ◇滋賀事業本部 ◇関西事業本部(京都府、大阪府、奈良県、兵庫県、和歌山県) ◇山陰・山陽事業本部(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県) ◇四国事業本部(香川県、徳島県、愛媛県、高知県) ◇九州事業本部・沖縄開発室(福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県) ◇東京統括本部 ◇西日本本部 ■事業所数…全国404か所/現場数…全国1249か所(2024年4月) |
関連団体 | ◇日本労働者協同組合連合会
…ワーカーズコープ・センター事業団は、日本労働者協同組合連合会の加盟組織の1つです。 センター事業団の他、全国各地で活動している労働者協同組合、協同労働を志向する団体や企業など45団体が加盟しています(2024年3月)。 ◇一般社団法人日本社会連帯機構 …ワーカーズコープ・センター事業団が母体となって設立され、安心して暮らし続けられる持続可能な地域社会の実現に向けて、多様な社会連帯活動の実践を個人・地域に広げています。 ◇協同総合研究所 …研究者と実践者の協同により、労働者協同組合・協同労働を中心に、多様な分野にわたる「協同」を研究しているシンクタンクです。 ◇日本高齢者生活協同組合連合会 …「寝たきりにならない・しない」「元気な高齢者が、もっと元気に」をスローガンに掲げ、「仕事」「福祉」「生きがい」を活動の柱に据えて、高齢者の社会参加と地域福祉の充実に取り組んでいます。 ◇日本フロンティア・ネットワーク …労働者協同組合の理念・活動に共感し連携・連帯する企業・団体・市民のネットワーク組織です。 ◇ICA(国際協同組合同盟) …私たちワーカーズコープ・センター事業団は国内外で協同組合の連携を進めるICAに加盟しています。 |
参考サイト | ワーカーズコープの実践についてより広く知りたい方に参考となるウェブサイトをご紹介します。
よろしければ、ご覧ください。 ◇新しい働きかた図鑑 働く仲間一人ひとりの想いや願いに焦点を当て、私たちの「協同労働」という働き方の実践や、地域の魅力などを発信しています。 https://workstyle.roukyou.gr.jp/ ◇知りたい!労働者協同組合法 労働者協同組合法の設立に伴い開設された厚生労働省のサイトです。全国の労働者協同組合の好事例が動画などで分かりやすく紹介されています。 https://www.roukyouhou.mhlw.go.jp/good_cases_all |
参考書籍 | ワーカーズコープについて理解を深めたい方に参考となる本をご紹介します。
よろしければ、ご一読ください。 ◇『〈必要〉から始める仕事おこし-「協同労働」の可能性-』 日本労働者協同組合連合会 編、岩波ブックレット、2022年02月4日 2022年10月1日の労働者協同組合法(以下、労協法)施行を迎え、雇われて、言われた仕事をさばくのではなく、働く一人ひとりが自ら出資をして主体者となり、お互いの意見を尊重し合いながら、地域社会が必要としている仕事をおこす、「協同労働」という働き方が身近なものになります。 元々は戦後の中高年失業者問題への取り組みから始まった私たちですが、それがどのように「協同労働」という新しい働き方を生み出すことに至ったのか、その経緯を具体的な実践を通して紐解きながら、労協法の意義と必然性を詳述しています。 コロナ禍による失業問題や、エッセンシャルワークの重要性が再認識される世の中に一石を投じ、改めて「自分らしく働くこと・生きること」の意味を問う一冊です。 ◇『人新世の「資本論」』 斎藤幸平 著、集英社、2020年9月17日 資本主義のグローバル化が行き着く先まで行き着いた時代、それが「人新世」です。 本書では、富をきちんと再配分し、豊かな持続可能な社会を目指す「脱成長コミュニズム」という考え方が取り上げられています。 そして、水や電気や交通、介護や医療、自然などの「共有財(コモン)」を市民の手に取り戻す取り組みとして、私たちワーカーズコープが注目されています。 ◇『協同労働の挑戦 新たな社会の創造』 日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 編著、萌文社、2016年4月29日 故菅原文太氏、姜尚中氏ら、いま大事に思うこと大いに語る! 日本と世界は歴史的な岐路にさしかかっている中で、経済成長や市場原理がすべてといった資本と国家の論理に対し、地域と生活、人間を基礎においた「ともに生き、ともに働く社会・経済」のあり方はどこから生まれてくるのか。新たな社会づくりの上で、協同労働という新しい働き方の持つ意味や可能性を探る一冊です。 ◇『協同で仕事をおこす―社会を変える生き方・働き方』 広井良典 編著、コモンズ、2011年11月20日 ワーカーズコープ・センター事業団をはじめとした協同労働の現場の実践ルポです。 高齢者介護・子育て関連・若者や障がい者の就労支援などの活動事例が豊富に紹介されており、「雇用労働」にかかわる新しい働き方である「協同労働」の理論と実践、そしてそこで働く仲間の思いが分かりやすくまとめられています。 これから協同労働を学びたい、参加したいと思われる方が、協同労働の実際を具体的にイメージできる内容になっています。 |
参考映画 | ワーカーズコープについて理解を深めたい方に参考となる映画をご紹介します。
よろしければ、ご覧ください。 ◇『医師中村哲の仕事・働くということ』 制作:日本電波ニュース社 配給:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 他 ナレーター:室井滋・塚本晋也 2022年/47分/カラー/ドキュメンタリー アフガニスタンとパキスタンで、病や戦乱、そして干ばつに苦しむ人々のために35年にわたり活動を続けた医師・中村哲。生涯をかけて、現地の人々と共に、現地の人々のために働いた中村哲医師の軌跡を辿り、「働く」とは何かを考えます。 この映画は、「労働者協同組合法」が成立したことを記念した作品で、ワーカーズコープが中村医師の生き方・働き方に強く共鳴し、21年の歳月をかけて中村医師を記録してきた日本電波ニュース社(東京)に依頼し、「働くこと」と「仕事観」に焦点を当てて作られました。 そして、2022年10月にその法律が施行され、本作品の映画上映運動も全国でより一層広がっています。 ◇『ワーカーズ 被災地に起つ』 製作・著作:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会・センター事業団 配給:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 他 監督:森 康行 企画:田中羊子 横山哲平 ナレーター:山根基世 2018年/89分/カラー/HD/16:9/日本/ドキュメンタリー 高度経済成長の終焉から半世紀。急激な人口減少社会、ますます広がる貧困や格差は、否応なく私たちに様々な価値観の転換を求めています。 そんな中起きた2011年3月の東日本大震災――それは、被災地のみならず、いまを生きる私たちに、改めて“これから、どう生きていくのか”という問いを投げかけました。 この映画は、競争・効率・自己責任ではなく、持続可能な社会への仕組みづくりを地域の人とともに模索・実践し続けてきたワーカーズコープ・センター事業団による東北被災地での取り組みを22ヶ月間にわたって記録したものです。詳細は以下のホームページをご覧ください。 https://workers2-movie.roukyou.gr.jp/ ◇『ワーカーズ』 制作・著作:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団 配給:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 他 原案・企画:永戸祐三 監督:森 康行 2012年/94分/カラー/16:9/HDCAM/日本/ドキュメンタリー 東京の下町、墨田でのワーカーズコープ・センター事業団の実践を追ったドキュメンタリー映画です。 地域に密着し、地域で必要とされている仕事を地域の人たちとともに起こすことでまちづくりに取り組む協同労働の実践が、そこに関わる人びとの姿を通じていきいきと映し出されています。 人間らしい働き方・暮らしとは何かを改めて考えさせられる映画です。 |