これが私の仕事 |
化学分析とデータサイエンスを利用し漢方薬や生薬の特性を調査しています。 漢方薬の原料である生薬や、生薬から有効成分を抽出した漢方エキスは天然物であるがゆえにバラツキが大きく、安定した品質の製品をつくるのが難しいとされています。また、多成分医薬品であるがゆえの難しさもあり、科学研究があまり進んでいないのも現状です。研究課ではより「良い」漢方薬の創出のために、漢方薬メーカーだからこそ見える自社独自の観点から漢方薬の構成要素を分解し、それぞれの要素の特性を調査します。それらの要素をデータサイエンス的な手法を用いて再統合することで、品質・効能・飲みやすさ・生産性が優れているより「良い」漢方薬を創出することを目指しています。私はその漢方薬研究をおこなうチームのチームリーダーとして、生薬学×ものづくりをキーワードにして、研究計画の立案や実際の実験をおこなっています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
今まで注目されていなかった成分の重要性が明らかとなったとき。 漢方薬には多くの成分が含まれており、その中には注目度の低い成分も存在します。以前製品開発の仕事をしていた際にそういった成分の中の1つが漢方薬のとある性質に大きな影響を与えているのではないかと考えたことがありました。そのときは「何かが違う」程度の感覚的なものでしかなかったのですが、その時のアイデアをもとに研究を行った結果、それらの相関関係の強さがしっかりとしたデータとして明らかとなりました。自分の立てた仮説が正しかったと証明されたということもあり、とてもうれしかったですね。得られた知見は汎用性が高いもので、新製品開発や品質向上にも役立てていけます。知識だけに終わらず実際に役立てることのできる研究を自分のアイデアの中からテーマ化して取り組めるところは企業研究者冥利に尽きると考えています。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
研究開発職であること、社内の連携が強く雰囲気が良い会社だと感じたこと。 就職活動当初から、研究職か開発職に絞って活動していました。様々な会社の研究開発職を見ながら自分のやりたいことや適性について考えていく中でこの会社を発見し、説明会に参加しました。説明会でも一次面接でも社長が登場し、驚きと共に「採用に力を入れている会社なんだな」と感じました。二次面接では、会社の詳しい話が聞きたくて仕事内容や事業、海外展開など色々な質問をしたところ、面接官として座っていた採用担当者から全ての質問に返答がありました。他社だと返答が得られないこともあったので、この会社は情報共有ができていて連携がとれている、すごい会社だと感じました。地元関西の会社であることと、面接の中で感じた雰囲気の良さ、そしてなにより自分のやりたいことができる会社と感じたことが決め手になり、入社を決意しました。 |
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これまでのキャリア |
開発職入社 → 生産部製造課にて現場研修 →研究開発部開発課 → 研究開発部研究課 主任 → 研究開発部研究課 係長(入社10年目) |