こんにちは!
開発企画部の芳本です。
さて、こちらの写真……何が写っていると思いますか?
正解は――「黒ビールを造るときに出た“麦芽粕(かす)”」です!
実はこれ、肥料や飼料に使われる以外は、多くが破棄されてしまうんです。でも栄養も食物繊維もたっぷりで、実はかなり優秀な素材なんですよ。
私たちはこの麦芽粕を醸造会社さんから購入し、“お互いに価値を生み出すサステナブルな取り組み”に挑戦しています。
思えば船橋屋でも、こし餡を作るときに出る小豆の皮をずっと捨てていました。ところが、それをペーストにして餡に戻したら――風味も栄養もアップした、より美味しいこし餡になったんです! 今回もそんな取り組みを、社外との協力で進めているところです。
「でも、それってタダでもらえるんじゃない?ラッキーじゃん~」と思いますよね?
ところがどっこい、実際はそう簡単ではありません。麦芽粕は製造直後は温かく、放っておくとすぐに傷んでしまうので、食材にするためにわざわざ冷凍保存。水分をたっぷり含んでいるため重くてかさばり、輸送や保管にも手間がかかります。届いた後は解凍してオーブンでしっかり乾燥、さらに粉に加工……と、人件費も光熱費もスペースも必要になるんです。
それでも「無駄にせず、価値を生み出す」ことが大事。栄養満点の麦芽粕に、和の素材、船橋屋の黒蜜、更にくず餅乳酸菌を組み合わせて、新しいお菓子をつくろうとしています。
発表はもう少し先になりますが、社内ではすでに試作がスタート! 最初の試作品はイメージ通りで、手応えを感じています。
「意味」と「価値」のある仕事は、やっぱり楽しいですね~!