これが私の仕事	シリコンウェハー用研磨材の開発私は半導体ICチップの基板に使われるシリコンウェハーを研磨する研磨材の開発を担当しています。私たちが扱っている研磨材が目標とするのはナノメートルオーダーの凹凸も許されないほど平坦かつ平滑、無欠陥な面です。当然目には見えない世界ですが、そのウェハー上で何が起きているのかに考えをめぐらせ、お客様とともに理想のウェハー表面の実現に向け開発活動を行うのが私の仕事です。具体的には、お客様に求められる性能の実現に向け、開発コンセプトの立案、研磨材の組成設計、研磨試験、表面品質評価、考察を繰り返し行います。研磨の世界で何が起こっているかを把握するために様々な評価方法を試していますが、現象を完璧にとらえることは難しく、なかなか前に進まないことも多いですが目標の達成に向け日々邁進しています。

だからこの仕事が好き！一番うれしかったことにまつわるエピソード	評価手法の確立に携わったこと私は以前、平坦度の評価手法の確立に携わらせていただき、今まで社内での評価が困難だった項目の簡易的な評価手法を見つけることが出来ました。大学時代にはこのように評価手法を見つけるという経験が無かったため、とても印象に残っています。私はそのころ入社して間もなかったため、研磨の評価手法についてほとんど知識が無く、上司や先輩方の話についていくのがやっとでした。それでも様々な仮説を立て、それを検証し更なる仮説を立てるというサイクルを繰り返していくことで、評価手法を確立することが出来ました。今でもその評価手法が使用されているのを見るととても嬉しくなりますし、自分の仕事が人の役に立っていることを実感でき、大きな自信につながりました。

ズバリ！私がこの会社を選んだ理由ここが好き	研磨という現象の奥深さこの会社に興味を持ったのは、研磨という研究対象に強く興味を惹かれたからです。私は大学時代に有機化学を専攻していたため、製薬会社や香料会社などの有機化学の知識を活かせる会社を探していました。ただ、フジミの会社説明会や選考中に研磨についての話を聞く中で、一言に研磨と言ってもその研磨という現象は界面化学や流体力学、無機化学や物理化学など多くの知識を持ち合わせていないと理解できない複雑なものだと知りました。そして、様々な知識を集約して平坦な面を実現していくというそのプロセスに魅力を感じました。実際に入社してみると、想像していた以上に難しく複雑なものであることに驚きました。困難なことにはよく直面しますが、その分やりがいは大きい仕事だと感じています。

これまでのキャリア	研究開発（インタビュー時入社4年目）