業種 |
機械
印刷関連/精密機器/その他製造/重電・産業用電気機器
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本社 |
広島
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富士機械工業は、印刷機の設計・製造を行っています。印刷機といっても雑誌・書籍や新聞など一般的にイメージするものではなく、食品のパッケージ、ラベルなどのフィルム印刷(グラビア印刷)、飲料・スプレー缶などの金属印刷といった“特殊印刷”がメイン。「事業を通じ社会の発展に貢献する」を使命として掲げ、今後も時代のニーズや社会の課題に応える製品・サービスを提供していきます。
当社では、設立から70年以上に及ぶ機械製品の設計・製造の実績とノウハウを活かし、お客さまのご要望に応じて印刷機をオーダーメイドで設計・製造・販売しています。また、「グラビア印刷機」、「金属印刷機」の製造技術をもとに、新たな分野の技術開発にも取り組んでいます。たとえば、液晶テレビやスマートフォン、リチウムイオン電池などの製造過程で行われる材料の塗工(コーティング)において、当社では薄膜で高速塗布できる技術を開発しました。従来の方法に比べて生産性・品質ともに向上させることができるこの技術は、第7回「ものづくり日本大賞」(2018年、内閣総理大臣表彰)の特別賞を受賞。世界に誇れる技術として認められました。
当社は、1951年の設立以来、機械・機器製造に取り組んできました。そして、クレーン・コンベア等の搬送機器、たばこ製造プラント、ボーリングピンセッター、自動車設備など多様な製品づくりを通して技術力を磨き、これらを応用して特殊印刷機やラミネーターなどを基幹とする事業へと変化を遂げてきたのです。現在、富士機械工業の金属印刷機は日本国内のシェアをほぼ独占。グラビア印刷機もおおむね60%以上のシェアを誇り、この分野のリーディングカンパニーを自認しています。当社が製造する特殊印刷機のスペック・機能・耐久性は海外からも注目され、中国、東南アジア、ヨーロッパ、アフリカなど40カ国以上への納入実績を持っています。
少子化が進むことにより、各業界で懸念されている人材不足の問題は、特殊印刷機を使う業界も例外ではありません。そうした状況への対策として、私たちは、これまでアナログで行っていた部分を自動化させるシステムの構築について、検討を進めています。たとえば、食品包装などを印刷するグラビア印刷機のインキの補充や版の差し替などをオートマチックでできるようにする、といった技術です。また、印刷状態のチェックも職人が行ってる部分を数値で確認できるようになれば省力化につなげることができ、技術の差によるばらつきも減らすことができます。AIの導入も視野に入れ、既存の発想にとらわれず、さらに挑戦を続けていきます。
事業内容 | 特殊印刷機等の設計・製造
<主要製品> グラビア印刷機 ラミネーター コーター 金属印刷機・塗装機 |
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設立 | 1951年7月11日 |
資本金 | 4億5,000万円 |
従業員数 | 263名(2021年8月現在) |
売上高 | 120億875万円(2021年8月実績) |
代表者 | 代表取締役社長 和田 龍昌 |
事業所 | 本社・府中事務所/広島県安芸郡府中町茂陰二丁目3番17号
本社・八本松製作所/広島県東広島市八本松飯田二丁目7番1号 八本松製作所第2工場/広島県東広島市八本松東四丁目2番10号 東京支社/東京都葛飾区白鳥三丁目7番10号 大阪営業所/大阪市淀川区西中島四丁目13番24号 花原第3ビル8階 |
関連会社 | 富士メカティクス株式会社
富士機械工販株式会社 富士マシン株式会社 THAI FUJIKIKAI Co.,Ltd. |
メンテセンター | 大連高新園区林源経貿有限公司 |
沿革 | 1951年 機械器具の設計制作を目的として広島市旭町に富士工業有限会社を設立
1952年 式会社に改組「富士機械工業株式会社」となる 1954年 日本専売公社(JT)より、たばこ製造プラントを受注 1959年 安芸郡府中町に本社を新築移転 1963年 米国ブランズウィック社と提携し、ボウリング競技用オートマチックピンセッターの製造開始 1969年 大日本インキ化学工業株式会社(現DIC)と提携し、DFP型ブリキ輪転印刷機の試作に成功 1970年 東広島市八本松町に新工場建設 1973年 西独マイレンダー社からの技術導入により金属用オフセット印刷機の開発に着手 1976年 自動車製造設備(車体溶接組み立て設備)の製造に着手 1978年 グラビア印刷機1号機完成 1981年 独創的なカラーヘッド機構を装備した曲面印刷機1号機完成 1985年 新型金属印刷機(PRIMEXシリーズ)販売開始 1987年 コンピュータ制御システムを導入したビジネスフォーム輪転印刷機1号機完成 1994年 東京都葛飾区白鳥に東京支社を新築移転。営業とサービス工場を集約 1995年 堀削用小口径管推進機、ロックマンシリーズを製造開始。新タイプのビジネスフォーム印刷機、FNSシリーズを発表・販売開始 1997年 通産省より新規産業創造技術開発費補助事業の採択を受け「水性塗工システム」 の開発に着手。押し出しラミネーターの商品化に成功 1999年 業務効率化のため本社機能を東広島の八本松製作所に集約 2001年 会社設立50周年。新エネルギー産業技術開発機構(NEDO)より、開発補助金の交付決定を受け 「無溶剤塗工システム」の開発に着手 2002年 セクショナルドライブ方式のMD(マルチドライブ)型グラビア印刷機製造開始 2006年 八本松製作所第二工場を金属印刷機の専用工場として稼動を開始 2007年 「精密薄膜コーティングシステム」の開発 NEDO開発助成事業に採択 2010年 タイに「THAI FUJIKIKAI Co., Ltd.」を設立 2015年 経済産業省「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選定 2016年 MCD塗工装置が日本発明振興協会・日刊工業新聞社共催の 第41回発明大賞「考案功労賞」を受賞 2017年 本社屋完成 2018年 経済産業省「地域未来牽引企業」に選定。第7回ものづくり日本大賞 特別賞 受賞 2019年 物流倉庫完成。府中事業所を開発拠点とし稼動開始 |
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