トヨタグループ唯一の素材メーカーとして、特殊鋼、鍛造品、電子機能材料・部品及び磁石応用製品など
次世代のクルマ開発に必要不可欠な素材と製品の開発を担っています。
また、世界最先端のクルマ開発で培った独自技術を生かし、
超高感度磁気センサや異方性ボンド磁石、電子回路向け材料の製造・販売など多彩な事業に進出。
革新的技術で未来をつくる素材メーカーとして、広く世の中のモノづくりの可能性を広げています。
愛知製鋼がつくっているのは、普通の鉄やハガネではありません。普通鋼よりもさらに付加価値の高い「特殊鋼」と呼ばれるもので、クルマの中でも特に負荷がかかる部分に使われています。たとえば、私たちが得意とするクランクシャフト。エンジンの心臓部で高速回転するパーツで、激しい振動や熱、摩擦に耐えられる強さと軽さが同時に求められます。万が一破損した場合には故障や事故に直結するという、生命を乗せるクルマにとって最も重要なパーツ。そこに私たちの独自技術が生きています。安全・安心なクルマづくりに、私たちのハガネは必要不可欠なのです。
新しい車種の開発が始まるとき、新しいハガネの開発も始まります。なぜなら、クルマごとに部品は異なり、その各部品の機能を最大限に発揮できるハガネが常に求められるからです。創業以来、私たちは大手自動車メーカーの開発パートナーとして、世界最先端のクルマづくりに参加してきました。設計の段階から共同開発を進めることで、その車種のためだけの新しいハガネを開発しています。最近の例では燃料電池車「MIRAI」向けの高圧水素用ステンレス鋼を手がけたのも私たちです。この新しいハガネがなければ、水素社会の実現もないでしょう。ハガネの進化はクルマ社会の進化であり、それを生み出しているのが愛知製鋼、というわけです。
もともと自動車向け特殊鋼をつくるメーカーとしてスタートした愛知製鋼。しかし現在はそれだけにとどまりません。ハガネづくりで培ったノウハウを応用して、さまざまな素材事業を展開しています。高性能なモータ開発を実現する強力な磁石から、各種建築物や船舶などに使われるステンレス鋼、自動車の自動運転などに搭載される超高感度磁気センサ、電子回路基板のめっき材料、歯科で使われる医療用アタッチメントまで、その分野は多岐に渡ります。さまざまな分野のモノづくりを支えることで、暮らしをより良いものにしていく。私たちは「素材開発の分野でブレイクスルーを起こし、未来をつくるメーカー」なのです。
事業内容 | 「価格」より「品質」で勝負する素材メーカーです。
★特殊鋼鋼材・鍛造品の製造・販売 特殊鋼条綱やステンレス鋼など鋼材の製造・販売から、自社で製造した鋼材を鍛造加工した製品の製造・販売までを手がけています。鋼材から鍛造までを同一敷地内で行う「鍛鋼一貫」と呼ばれる“開発プロセスを丸ごと請け負う”特殊な技術により、材料だけ・加工だけでは実現できない製品の開発を実現。自動車向け鍛造品の分野で、革新的な製品を生み出し続けています。 ★電子機能材料・部品及び磁石応用製品の製造・販売 自動車向け特殊鋼の開発を通じて得た「材料技術」と「磁気技術」、「表面処理技術」を組み合わせて「センサ」や「磁石」、「デンタル」「電子部品」の新事業を展開。「よき社会は、よき素材から」のスローガンを掲げ、素材の可能性を追求し続けています。 |
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挑戦を続ける風土 | 「よき社会は、よき素材から。」の精神のもと、素材の進化で社会に貢献。近年では、自動運転支援技術、ドローン用モータ磁石、医療機器、バイオ分野にも進出。世界をリードする素材メーカーとして新たな事業領域へ挑戦を続けています。 |
設立 | 1940年3月8日 |
資本金 | 250億1,600万円(2023年3月31日現在) |
従業員数 | 連結4,650名/単独2,707名(2023年3月31日現在) |
売上高 | 2,851億4,100万円(2023年3月期) |
代表者 | 代表取締役社長 後藤尚英 |
本社所在地 | 〒476-8666 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 |
事業所 | ◆本社/愛知県東海市
◆支店・営業所/東京、大阪、福岡 ◆海外事務所/上海、シリコンバレー ◆工場/知多、刈谷、鍛造、東浦、岐阜、関 ◆現地法人/アメリカ、ドイツ、中国、フィリピン、インドネシア、タイ |
関連会社 | 愛鋼(株)、アイチセラテック(株)、近江鉱業(株)、アイチ テクノメタル フカウミ(株)、アイチ物流(株)、アイチ情報システム(株)、アイコーサービス(株)、アイチ・マイクロ・インテリジェント(株)、(株)アスデックス |
主要取引先 | トヨタ自動車・豊田通商・アイシン・ジェイテクト 他 |
平均年齢 | 39.7歳(2022年度実績) |
平均勤続勤務年数 | 18.年(2022年度実績) |
月平均所定外労働時間 | 9.2時間(2022年度実績) |
平均有給休暇取得日数 | 16.6日(2022年度実績) |
育児休業取得対象者数 | 女性13名
男性66名 合計79名(2022年度実績) |
育児休業取得者数 | 女性13名
男性22名 合計35名(2022年度実績) |
女性の育休取得率 | 100%(2022年度実績) |
沿革 | 1934年
(株)豊田自動織機製作所(現 (株)豊田自動織機)内に製鋼部門設置 1935年 愛知製鋼刈谷工場においてトヨダA1型試作乗用車完成 1940年 製鋼部門が分離独立し、豊田製鋼(株)設立 1943年 知多工場操業開始 1945年 社名を愛知製鋼(株)に改称 1964年 鍛造工場操業開始 1970年 電子材料工場操業開始 1982年 第2製鋼工場操業開始 1995年 フィリピンの鍛造会社を子会社化(アイチ フォージング カンパニー オブ アジア(株)(現在のアイチフォージフィリピン(株))) 1997年 アメリカ・ケンタッキー州にアイチユーエスエイ(株)設立 2000年 ドイツ・デュッセルドルフにアイチヨーロッパ(有)設立 2002年 中国・上海に鍛造合弁会社設立(上海愛知鍛造有限公司) タイ・バンコクにアイチインターナショナル(タイランド)(株)(現在のアイチフォージ(タイランド)(株)) 設立 2003年 インドネシア・ジャカルタにアイチフォージングインドネシア(株)設立 2010年 関工場操業開始 アメリカ・シリコンバレーにシリコンバレー事務所を開設 韓国・ソウル市にアイチコリア(株)設立 2012年 愛知磁石科技(平湖)有限公司設立 2017年 本館(メイン棟)完成 カンパニー制導入 2020年 平湖に浙江愛智機電有限公司設立 |