皆さんこんにちは! 採用担当の人事課・瀧本です。
今回は切削工具の開発・設計を担当しているT課長へのインタビューです。営業活動支援の経験も豊かな立場から、弊社の強みや技術者として働くことについて語ってもらいました。
(プロフィール)
切削技術部技術室工具開発技術課 課長(本社勤務)
2010年入社。以来一貫して切削技術部(本社4年→東京支店2年半→本社)。
〈当社の切削工具〉
──他の超硬工具メーカーと比べて、弊社はどこに違いがあるんでしょうか?
切削工具分野においては金型加工用工具が強みです。その中でも、工具が回転する「転削」と、削られる物のほうが回転する「旋削」に分かれ、弊社は転削工具を強みにしています。
モノづくりの面では自社一貫生産をやっていることです。原料の粉末から超硬合金を作り、その合金を受けて工具を製造しています。始めから終わりまでの製品開発やトラブル対応ができる点で、弊社の強みが生まれています。
──弊社の工具は、どんな製品を作るのに使われますか?
金型加工用工具だけでも幅広い分野の金型に使われています。例えば車製品、プラスチック製品、電化製品など。また、金型ではないですけども、航空機や宇宙産業に使われるロケットのエンジンの加工にも弊社の工具は使用されています。
〈工具の開発・設計という仕事〉
──工具開発技術課ではどのような仕事をしていますか?
新製品の設計開発、お客様ごとの特殊対応としての製品設計、そして営業技術員としてのユーザーサポートです。
──技術者に必要な能力、素質とはなんでしょうか?
1つは新しいことへの探求心と適応力。新しいことをどんどん取り入れていく気持ちのある人は一緒に働きたいと思います。
もう1点は自分の考えでしっかり行動を起こせる人。思っているだけでも行動するだけでもだめで、主体的にアクションできる人が良いと思います。
もちろん理系の知識は必要ですが、そんなに高いレベルは求めていなくて、理系の大学を出てくるくらいのレベルであれば全く問題ありません。
また、仕事を進める上では意見が対立することもありますので、自分の意見と相手の意見の折り合いをつける能力は、コミュニケーションにおいて大事になってくると思います。
──課長として部下をどのようにサポートしていますか?
経験が浅いと分からないこと、例えば周りの部門との折衝のような外堀は埋めてから仕事をパスするようにして、丸投げにならないようには気を付けています。
基本的にはそれぞれが自分で動くことが大事だと思っています。質問しやすい環境はあると思うのでどんどんしてほしいと思います。私も、分からないことは入社1、2年目の人にも素直に聞くようにしています。
〈自身の歩み〉
──これまでどのような仕事をしてきましたか?
ずっと技術畑です。入社してすぐ開発部門に配属され、最初の1年は修理品のチェックがメインで、その後開発に携わりました。
途中、東京支店に駐在して、営業技術サポートの専属員として東日本エリアを営業と共に回ったのは、いい経験だったと思います。
本社技術に戻ってからは再び開発の仕事を続け、今に至っています。
──印象深い経験はありますか?
営業技術サポートで、実際にお客様のところに行って問題を解決して、好評を頂いたのは思い出深いです。ダイジェットの工具を使っていたお客様が、うまく加工できないということで、現場に立ち会い、原因を考えました。わずかな変化を加えることで劇的に加工状態が変わり、お客様がびっくりして「すごいね」と言っていただいた時、やりがいを感じました。
また、自分が一生懸命考えて検討、設計したものが実際に販売されて、お客様が使っているところを見ると達成感、充実感が得られます。
〈就活生へのメッセージ〉
──就活生へのアドバイスをお願いします。
それぞれの個性にマッチした会社に出会うことが、一番いいことだと思うんですが、100%マッチするというのは世の中でそうあるものではないので、どの部分を自分の個性とマッチさせるかを模索しながら活動されるのがいいと思います。