株式会社ポンパドウル

一つは朝早い仕事の理由であるということ。

それから，焼きあがる直前まで生きているパンなので，きれいに成形したつもりがそのままの形で焼きあがることがないという点です。

生地のグルテン状態や，ガス（気泡），水分，温度などの要件も加わり，焼き上がりのオーブンをのぞくと「あれ何で膨らまないんだろう？」「お。予想外にきれいな焼き色」・・・と新人時代は毎日が小さな成功，失敗のくり返しです。

だんだん慣れてくると，無表情ながら「ふふ，想定通り」と自己満足する機会も増えていきますし，さらに上級者は，こねあがった生地に触り，オーブン内の空気に触れてみただけで結果が予想できるようになります。

それでも新入社員と同じように「もっとおいしいパン」の目標はいつもその先にあり，緊張を感じたり挑戦意欲が生まれたりを続けられるのがこの仕事です。