業種 |
化学
食品/化粧品
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本社 |
大阪
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特集記事とは、この企業が掲載された特集テーマに沿って、注目されている理由や魅力をリクナビが独自に取材した情報です。 |
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歯磨き、シャンプー、湿布薬。共通して使われている物質とは 水に溶けやすく、高い保水性を持ち、且つ安全性が高く、保湿、柔軟化、溶解力など多様な特徴を備えた物質。それがグリセリン。1779年、オリーブ油を加水分解したものからスウェーデン人のK.W.シェールによって発見。ほんのり甘味を持つことからギリシャ語のglykys(甘い)より、グリセリンと命名され、古くはダイナマイトの原料としても使われてきた。近代に入り、その用途は限りなく拡大。グリセリンを出発物質としたジグリセリン、ポリグリセリン。各種脂肪酸とエステル結合させたジグリセリン、ポリグリセリンの誘導体は、主に食品分野、化粧品分野で様々な用途に利用されている。例えば、食品添加物。増粘や起泡性、結晶調整などの特性を利用し、チョコレートやホイップクリーム、マーガリンなどに応用されている。常温で長時間、同形状を保っていられるのはポリグリセリン誘導体の存在が大きい。この他、シャンプーやスタイリング剤、歯磨き粉、接着剤、塗料などありとあらゆる場面を支えている。食品ならば、安全性の高い乳化剤や結晶調整剤、増粘剤として。化粧品であれば使用感の優れた保湿剤、エモリエント剤、基材に。今や日常生活に欠かせない物質といえる。 |
天然グリセリンの専業メーカーとして、技術とノウハウを駆使し、様々な商品に応用している阪本薬品工業。1947年の創業以来、グリセリンの生産・販売をコアビジネスとして食品材料、化粧品材料、化成品の製造販売から、化学品の販売、合成樹脂原料の販売、着色コンパウンド加工事業を展開し、着実に裾野を広げながら産業界の多様なニーズに応えている。同社はわが国唯一のグリセリン専業メーカーとして、天然グリセリンでは国内優位の実績をもっており、グリセリンを出発物質としたジグリセリン、ポリグリセリン及びこれらの誘導体の製造、応用技術に優れ、国内や海外の研究機関と共同研究を行う中で技術力を培ってきた。合成グリセリンを日本で初めてつくったのも同社で、その有機合成技術は現在も様々な製品の製造技術に応用されている。人に優しい安全性の高い天然の素材にこだわり、1991年にはヤシ油が豊富にとれるフィリピンに工場を設立。天然材料からグリセリンを作ると不純物が多くなってしまうが、それをピュアにする高い技術力を武器に、グリセリンやその誘導体の売り先をアジアや世界各地へと拡大中。世界中の様々なシーンを陰で支えている企業なのだ。 |
新規分野へのチャレンジを信念に、常に技術力の向上に努めています
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