日本電機産業株式会社

固くて、ゆるい。古くて、新しい。小規模変電設所をつくる企業。

日本電機産業の採用サイトを見て驚いた。サイトの一番目立つ所に「かた～い事業」「ゆる～い社風」と記されている。このタイトルに込めた想いについて、代表取締役、出水悠介氏はこう語る。

「かた～い事業は、小規模変電所とも言われているキュービクルを手がけていること。当社がキュービクルをつくり始めたのは、今から約80年前、戦後の建設ラッシュの頃です。当時は建設に必要な電力を賄うために、工事現場ごとに小型の変電施設をつくっていました。しかし、それには時間もお金もかかります。その様子を見た当時の社長が

「持ち運びができる変電設備をつくろう」と考え、キュービクルをつくりました。以降、電気事業法の改正により50kw以上の電気を使用する際には、高圧での受電が義務付けられ、キュービクルは広がっていきました。高度経済成長で需要が拡大。それと同時に当社も、世の中になくてはならない製品を扱うメーカーとして知られていきました。現在、高度経済成長期につくられた設備の入れ替えが進んでいるほか、電力使用量の増加に伴い、注文依頼が増えています。これまでも、これからも必要なインフラを手がけているから、かた～いと表現しています」