これが私の仕事 |
船舶のデザインの「安全性」を審査する 造船所から提出される、船の設計図の審査を主に行っています。国際条約や船級の規則に適合することで、その船は「安全」であると認定されるのですが、設計図がその条約・規則に適合しているかを確認するのが私たちの仕事です。設計図を見るだけではなく、構造解析や技術的な知見をもとに、条約・規則を満足するためのアドバイスも行います。造船所以外にも、例えば船のキャプテンや海運会社から、船の修理や荷物の積み方について技術的なアドバイスを求められることもあります。仮に船に問題があっても、私たちが「安全」と言えば「安全」ということになってしまいますので、それだけ責任が大きく、高い技術力も求められる仕事と言えます。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
仕事の「スケールの大きさ」を実感 私たちが普段審査しているのはただの平面図ですが、実際にはその設計図をもとに、全長300mを超えるような巨大な構造物が造られています。入社2年目の現場実習では、まさに自分が設計図を審査した船が無事ドックに浮かんでいる様子を目の当たりにし、その存在感に圧倒されるとともに、私たちの仕事の責任の大きさを改めて実感しました。また、国内だけでなく海外のお客様を相手にする機会が多いのもこの仕事の特徴です。時には地球の反対側のお客様からの依頼に対して、現地検査員や海外の政府を交えて仕事を進めることもあり、距離の壁や言語の壁を超えて依頼を解決できたときの達成感はまたひとしおです。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
技術団体として海事産業をつなぎ・支える 「海事業界全体に広く貢献できる」仕事内容に強く惹かれて入会を決めました。日本という島国にとって海事産業は基幹産業の一つであり、世界レベルの造船所や海運企業も多いですが、一企業でできることには限界があります。弊会は認証団体であると同時に、企業の技術やノウハウが集まる母体としての役割を担っており、中立的な立場から業界の架け橋となり、技術的なサポートを通じて業界全体の底上げに貢献できることは、海事業界でも弊会ならではの特長です。また、変化の激しい海事業界に寄り添いながら新技術や未開拓の分野に挑戦できること、全世界に拠点があり海外での活躍のチャンスがあることも、大きな魅力と感じています。 |
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これまでのキャリア |
入会以来、ばら積み貨物船の構造審査を担当。設計図の審査業務を中心として、船体改造や損傷船の構造解析、CADソフトを通じた設計支援などの業務に携わる。 |