これが私の仕事 |
担当地域で生活しながら、まちの魅力や課題を発信 鎌倉、逗子、葉山の3市町を一人で担当。鎌倉の支局で生活しながら、行政、議会、事件事故、市民活動や伝統行事など地域の話題全般を取材します。海と山に恵まれ、文化や歴史もあるまちを好きで、より良くしたいと自ら動く市民が多い地域です。障害の有無に関わらず海を楽しむバリアフリービーチや、海水温上昇などで海藻類が死滅する磯焼け対策などの取材では、住民と一緒に海に入ったり、海藻保全活動を体験したりしました。この地域でしかできない取材ができることが面白さの一つです。まちの魅力を伝える一方、地域課題を問いかけることも大切な役割です。三浦半島は崖地が多く、市民の命が失われる斜面崩落事故が相次ぎ、いかに再発防止するか考えながら記事を書きます。簡単に答えは出ない問題ですが読者がまちを考えるきっかけを発信したいです。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
思いを込めて書いた記事が、誰かの力になれる 多様な人に出会い、その人にしか語れない思いを受け取る。伝えたことが誰かの力になり得る。生涯続けたい仕事です。離婚後の親子関係のあり方に関心があり、1年取材を重ねて連載を書きました。「不仲の両親にずっと気を遣った」「愛された実感がない」と吐露した子、離婚後親子が会う面会交流が数年できず、「愛情を直接伝えたい」と悩む親…。県内外の当事者や支援者などを取材し、葛藤を抱える家族だけで解決できない問題が多くあると感じました。当事者の思いや、困難を抱えた親子を社会で支える必要性を書くと、「関心を持った」「伝えてくれて救われた」などの反響があり、記事が誰かの力になれると実感しました。取材相手はつらい記憶を「自分の経験が役に立てば」と前を向き話してくれました。素敵な言葉を持つ人に多く出会えることも幸せです。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
地元で起きていることを伝え、読者の考える材料を届けたかったから 記者を志し、全国紙やテレビの試験も受けました。神奈川新聞社を選んだのは、生まれ育った地元で起きていることを伝え、より良い地域への道筋を考える材料を届けたかったからです。きっかけは高校の授業で、簡易宿泊所が並ぶ横浜市の寿町や、43年前に米軍機が墜落し母子3人が死傷した事故現場などに足を運んだこと。貧困を抱える住民の支援や事故継承に汗を流す人々に会い、伝えることや考え続けることの大切さを感じました。入社後の今は、若手でも意欲があれば多様な取材ができることが魅力と感じます。電車やトンネルで多数の死傷者を出した事故の遺族に再発防止の思いを聞くため、大阪や山梨に出張。鎌倉でしかできないことがしたくて提案した、海岸エリアの話題を発信する連載も続けています。個の思いに背中を押してくれる人がいる会社です。 |
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これまでのキャリア |
県警担当(1年半)→報道部遊軍(1年半)→鎌倉支局長(2018年4月~) |