――学生時代の研究内容と、入社までの経緯を教えてください。
鈴木:岡山理科大学総合情報学部建築学科で、空調の省エネについて研究していました。卒業後は電力会社、鉄工所と建築とは全く別の会社に勤務し、転職を経て2015年に三共エンジニアリングに入社しています。
当社を受けたときも、最初は別部署を志望していたんです。ただ、面接で「建築・土木施工管理でやってみないか」と提案をいただき、幼い頃から建築に興味があったこともあり、現在の部署に配属となりました。
成田:私は20年前に愛媛大学環境建設工学科を卒業しました。高校生の頃に建築士を目指していましたが、縁あって以前は土木海洋科という名称だったこの学科に入学。ただ、卒業研究では建築や土木は扱わず、絶滅危惧種の植物の生態調査に取り組みました。
大学院へ進学するか、それとも就職するかで迷っていた頃、就職担当の教授から三共エンジニアリングを推薦いただきました。建築には以前から興味がありましたし、同じ学科の先輩が働いていたこともあり、入社を決めました。
入社してからは20年間、建築・土木施工部門で働いています。現在は部長職でありながらもプレイングマネジャーとして、現場で働きながら部下のマネジメントも担当しています。
――現在はどのような業務を担当しているのでしょうか。
成田:当社が施工する建築工事は、事務所、倉庫、工場の建設が多くあり、顧客の要望、例えば建物の用途や大きさを、建築基準法など決められた法律の中でどのように実現するか、プロジェクトの企画、設計、積算、施工を一気通貫で担当します。
一般的に、土木工事は道路工事、ダム建設、トンネル工事などいわゆる社会インフラをイメージするかもしれませんが、当社ではそのような工事はほとんどありません。例えば、民間の工場に新しい機械設備を導入する際に、機械の土台となる基礎工事や工場の排水溝、道路、擁壁などの工事管理を主にしています。
鈴木:私は建築現場の管理が主な業務です。着工前はお客さまと打ち合わせを重ねて工事内容の詳細を明らかにし、施行計画の見積書を作成します。成約後は工事現場で資材の発注や作業員の工程管理や、仕上げの程度や建物の性能・精度を確認する品質管理を行います。
大学時代に培った建築の基礎知識は実務で役立っています。また、工程管理の業務の知識は、現場で働きながら少しずつ身につけました。業者の方から知らないことを教えてもらうこともありますね。