――プラント工事の施工管理や現場管理では、具体的にどのようなことをするのでしょうか。
藤田:当社が作る環境プラントの場合、CADなどを使用して一から図面を設計し、費用や工程など施工計画を立案し、それを元に施工業者に発注します。さらに、現場では、遅滞なく工事が進められるよう、安全対策を含めた工程管理を行います。
入社当初は環境プラントの施工管理に関わっていました。現在は大手企業から受注して作る機械プラントの現場管理を担当しています。施工業者の一つひとつの作業を理解することで工程、品質、安全を基本とした現場管理が行いやすくなるため、さまざまな資格を取得してスキルアップしていきます。作業員のバックアップとして自分が現場作業を手がけることもありますよ。
渋谷:私の主な仕事は、環境プラントの修理工事の計画立案や、工事の立ち会いなどです。作業資料を元に施工業者に依頼・指示したり、工期を管理したりしています。入社1年目の冬に大型現場の管理を担当した際は、まだ時間の管理に慣れず、スケジュール通りに進める方法に頭を使いましたね。
――プラントの電気系統を担う藤堂さんは、どのような業務がありますか?
藤堂:環境プラントの工事では、建物の設計が完了したのちに機械の専門家がプラント設備を据え付けます。電気系統は工事の仕上げ部分を担うことが多いため、納期が迫るなかで設計を行うことが求められます。
仕事の流れとしては、まずクライアントの意向をヒアリングをして、使いやすいプラントにするための電気設備の初期設計を行います。最近は、インターネットにつなげて遠隔監視をする、タッチパネルで設備操作を可能にするといったIT化が要望の大半を占めます。
受注後に詳細設計に進み、工事に必要な資料を作成します。工事に支障が出ないよう工期と仕様を意識しながら設計していて、現場の施工監督者とのコミュニケーションも重要になります。