これが私の仕事 |
鉄道のレールに関する研究 レールは何トンもある列車の荷重を支持していますが、列車が走行するに伴い、摩耗や疲労き裂、あるいは傷が生じることがあります。私は、そのような損傷のあるレールの寿命に関する研究を行っています。具体的には、実際の営業線で使われているレールに対して疲労試験を実施したり、様々な解析ツールを用いてレールに生じた傷がどのように進展するかといったことをシミュレーションするなど、幅広く検討しています。私が行った研究結果が、鉄道事業者のレールの交換・検査の周期に用いられるため、非常に責任を感じますが、だからこそ充実感も強くあります。また、レールだけでなく、線路の構造全体に関する研究にも取り組んでいます。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
鉄道の新規開業に携わったこと 鉄道の新規開業時には、新しい車両の導入等はニュース等で報道されますが、地味ではありますが、新しい軌道構造が導入されることもあります。しかし、新しい軌道構造を導入する場合、線路の各部材が破壊しないだろうか、その軌道構造で車両が高速走行しても脱線しないだろうかといったような検討が必要になります。私が入社3年目の時、その検討を行う担当者になりました。担当になってからは、新規開業のため、車両や構造物等の各担当箇所と調整を行い、また、現地に行ってレール等に対して様々なセンサを取り付けて1ヶ月間の測定を実施したりして、非常に苦労を伴いました。しかし、無事に開業までこぎつけ、ニュース等で新規開業の報道がされると、感慨はひとしおでした。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
自分の研究成果が世の中の役に立っていることを実感できる! もともと、研究者になることを志望していたのですが、大学での研究は基礎研究が多かったため、自分の研究成果がどのように世の中に役に立っているのか、なかなか実感できませんでした。当研究所は各鉄道事業者と近い立場にあるため、現場の声や問題を認識することができ、それら課題に対して我々の研究開発成果がすぐに使用されるといったことが多々あり、世の中の役に立っていることを実感できることが魅力でした。また、鉄道のあらゆる分野の専門家がおり、分野間の垣根が低く、わからないことをすぐに聞くことができるのも研究をする中で非常にやり易く感じています。 |
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これまでのキャリア |
新人研修(5ヶ月間)→レール、軌道構造に関する研究→出向→レール、軌道構造に関する研究(現職) |