これが私の仕事 |
有機金属錯体触媒を用いたポリマー合成に関する研究開発 私は現在、ポリマー合成触媒としての有機金属錯体および、その有機配位子の開発を行う研究チームに所属しています。
私のチームは、高圧ガス施設を所有していて、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)の重合評価を行うことができます。
新規の配位子や可能性のある従来の配位子を適切な金属ソースと組み合わせることで、PE・PPの重合触媒とし、評価・検討をしています。
私は主に、その重合評価を担当していて、触媒溶液の調製や反応容器の組み立て等の重合準備から、実際の重合実験とその後処理までを業務の中でこなしています。
反応容器内に導入した「ガス」が実際に手に取れるポリマーになっていく様は、ある種不思議で興味深いです。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
実験データの信頼性獲得 現在従事している重合実験は、様々な要因により実験結果のブレが生じてしまいます。
例えば、触媒に使用する有機金属錯体は空気不安定な化合物であるために、酸素や水の接触により不活性化してしまう場合があります。さらに、実際の重合操作は煩雑であるため、その手際の良さも重合結果に影響します。
そういった中で、私が担当している重合実験においては、再現性よく結果を出すことができているために、チーム内において重合データの信頼性を獲得することができています。
研究者として、実験結果の信頼性を担保することは非常に肝要であり、私自身意識している部分でもあります。
時には正確な実験が困難な状況に陥る場合もありますが、そういった際には、チーム員との相談を欠かさず行い、双方が納得できる方法を模索しながら作業しています。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
様々な企業で最先端の研究開発に携わることができる 私がこの会社を選んだ最も大きな理由は、最先端の研究開発に携わることができることにあります。
私は元来、化学メーカーにおいて、「ものづくり」として新たな素材に関する研究開発に従事することで、社会生活をより豊かなものにすることを目指して、就職活動を行うことを考えていました。
しかしそれは、必ずしも化学メーカーに就職しなければならない訳ではなく、この会社のような研究員派遣という業種においても達成できます。
さらに、キャリア形成の中で、複数の派遣先にて研究開発に従事することができます。
つまり、様々な企業において最先端の技術を経験していくことができるという、研究者としては非常に貴重な技術を積み重ねることができます。
各企業それぞれの強みとする技術が、研究者個人としての強みとなります。 |
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これまでのキャリア |
研究開発(1社目・2.5年)
化学メーカーにて、有機合成業務とマテリアルズ・インフォマティクス技術の開発を担当。
研究開発(2社目(現職)・今年で3年目)
化学メーカーにて、重合触媒の評価を担当。 |