これが私の仕事 |
家畜伝染病を迅速に診断し、大阪府の畜産農家を病気から守る 家畜保健衛生所は、家畜の感染症予防及びまん延防止のため検査や予防注射などの家畜防疫、衛生指導、畜産振興、病性鑑定といった業務を行っています。私が所属する病性鑑定課では病性鑑定が主な業務で、ウイルス、細菌、病理、生化学の4つの部門の専門担当者が疾病の原因究明を目的とした検査を実施しており、私はウイルス担当として、遺伝子検査、ウイルス分離検査、抗体検査などによりウイルス性疾病の診断を行っています。
昨今話題の豚熱や高病原性鳥インフルエンザはウイルス性疾病で、正確かつ迅速な診断結果が求められます。そのため、国が実施する長期の研修を受講し、病性鑑定に必要なスキルを身につけたり、日々他の都道府県担当者や専門機関の報告を聴取し、最新知見を得て技術研鑽を行い、疾病発生時に備え検査体制を整えています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
獣医師として府内の農場を守り、大阪府の家畜衛生の向上に貢献できた 病性鑑定課におけるウイルス検査の対象疾病の中には、畜産農家の生産性に影響する疾病が多数存在します。誤診や診断の遅れは病気のまん延につながり、生産性も低下します。畜産農家から検査依頼があった際は、自分が獣医師として身に着けてきたスキルをフル活用し、時には同僚や先輩方の意見を聞きながら緊張感をもって検査しています。検査結果を畜産農家に早期に還元することで大阪府内の家畜衛生の向上に寄与できることにやりがいを感じます。
また、ウイルスは生きている細胞でしか増殖しないので、疾病発生時の診断のために生きている細胞を常に培養し、維持し続ける必要があります。複数種類の細胞を同時に培養するので、手間はかかりますが、それだけにウイルスを分離できたときの達成感はひとしおです。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
地元大阪で自分の専門性を生かし、スキルアップしながら様々な業務をしたい 学生時代に大阪府のインターンシップに参加し、家畜保健衛生所で2週間お世話になりました。その時職員の皆さんが温かく迎えてくださり、現場で丁寧に業務を教えていただき、私も地元大阪で獣医師として府民に貢献したいと思うようになりました。
大阪府の獣医師職の業務には食品衛生業務、畜産業務、動物愛護業務と様々な分野の仕事があり、異動を重ねる毎に獣医師として各分野の専門性を高めることができます。また、休みが取りやすくワークライフバランスを保つことができることや、他府県と異なり異動しても引っ越しを伴わないことも魅力的で、様々な分野の仕事を経験しスキルアップしつつ、プライベートも充実させたい私にとってはぴったりの職場だと思いました。 |
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これまでのキャリア |
動物愛護管理センター(2年間)→家畜保健衛生所 感染症対策課(1年間)→同 技術指導課(1年間)→同 病性鑑定課(現職1年目) |