4月5日(金)と6日(土)の二日間、管理職のみんなと「はる合宿」を行った。
合宿と言っても泊りがけの合宿ではなく、いつもの会議室で合宿と名付けて2日間みっちり話し合った。話し合ったのは「はるの将来像」
「はる合宿」は今年度の事業計画に定めた中で一番最初の取り組みになるが、少し前から「はるの将来像」を再確認していこうという話があがっていた。
いま「はるの将来像」を話し合えることを本当にうれしく思う。
「土台の築き直し」を始めた頃は将来を考える余裕もなく、しばらくは安定した法人に戻すことばかりを考えて取り組んできたから。
2日間の合宿は本当に良かった。
ワークショップ形式で全員が参画できる進行もあり、参加したみんながしっかり自分の意見を出してくれた。
直面しているある課題について、意見を出し合った上で(白熱と緊張のある時間だった)はるらしい結論が出たことは本当に良かった。
みんなで導き出せたことに感動した。
この2日間は、はるにとってすごく大きな2日間だったと思う。
合宿のはじめに「理事長の想い」として私からみんなに話をした。
その時に話したことの要旨を記しておく。
「理事長の想い」
はるは2002年にスタートして今年で23年目を迎える。
自分の想いを何度思い返しても、スタートしたときの想いと変わらない。
最近、NPOを立ち上げた頃(2006年頃)に書いた通信を読み返したら「安心していきいきと活動してほしい」と書いていた。
この間、スタッフのみんなとブレることなくこのことに取り組んできた。
変わったことは組織としての決め方のプロセス。
土台の築き直しを地道に取り組んできて、自分が決めて伝えるのではなく、みんなと話しながら決めていくやり方に変わってきた。
いい方向に変わってきた。
はるはこれまで、障害のある方たちを支える資源が地域に少なかったので、通所の作業所から始めて一つひとつ必要なサービスを作ってきた。
それらはこれまで出会った方たちを支えていくために必要なものだったから作ってきた。
そのなかで、就労系の利用者の方が次のステップのために就職したい、事業所を変わりたいという希望を持たれたときに、どういう方針で対応するか話し合ったことを思い出す。
その時に決めたことは「ご本人が決めたことは応援しよう!」だった。
引き留めるのではなく、どうやったらご本人の希望を叶えられるかを考えて応援した。
利用する方は減ることになるが、ご本人の気持ちを大事にしてきた。
そして、関わってきた方たちの中に、ご本人の行動障害が強くなってきて家族が崩壊するかもしれないというところも出てきた。
行動障害のある方たちの行き先がほとんどない中で、何とかできないかと思いグループホームを立ち上げた。
あわせて、高齢化が進んで身体や認知の機能低下が見られるようになってきた方たちもグループホームで受け入れることができるようにした。
はるはこれまで、ご本人が希望することや困っていることに何かできないかと思って支援に取り組んできた。
出会った方たちにできることは何かと考えて行動してきた。
これからはるが大事にしたいことはまったく変わらない。
それは「利用者の皆さんを大切にすること」
そして「丁寧に支えていくこと」
そう強く思っている。
福祉をやっていくにはお金も制度も社会情勢も大事。
しかし、最も大事なことは「利用者の皆さんを大切に支えていくこと」
これに尽きる。
これからも「はるは利用者の皆さんを大切に支えている法人」だという同じ思いを持ってやっていきたい。
スタッフのみんなが誇りを持ってそう言える法人にしていきたい。
それこそが、はるにとって大きな価値になる。
社会福祉法人はる
理事長 福島龍三郎
「りゅうさぶろぐ」より