これが私の仕事 |
医薬品の品質と安定供給に大きく影響する原薬のプロセス開発。 医薬品の主成分である「原薬」の合成方法を確立することが主な仕事です。単純な骨格構造の化合物から合成し、多くの量を安定的かつ安全に製造できるよう、研究に取り組んでいます。
同じ構造を持つ原薬でも、その製造プロセスは様々です。ジェネリック医薬品ならではの付加価値を実現するために、既存の合成プロセスにさらなる改良を加え、より高品質かつ低コストな合成プロセスを開発することが、私たちのミッションです。また、医薬品に欠かせない「安定供給」を可能にするために、原料の選定やプロセスの安全さも重要です。加えて、近年は廃棄物の削減や、より毒性の少ない原料・溶媒の使用など環境への配慮も求められています。これからも高い品質だけでなく、環境や安全に配慮した効率的な製造プロセスの開発に努めて参ります。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
周囲の人の助けとプロとしての意地を原動力にやり遂げたスケールアップ。 入社1年目で担当した、開発品目のスケールアップが印象的な仕事です。
実験室でミリグラム~グラム単位の検討を行って暫定的な製造プロセスを求め、これをさらに最適化して、実際に工場で製造する数十キログラム単位までスケールを上げて実機検討します。
しかし、いざ実機検討を行ってみると、スケールアップによる影響で反応中の様子や品質に変化がありました。実験データを基に、実験室での検討を繰り返し、1年近くかけて原因を特定しました。原動力になったのは、周囲の人の助けとプロとしての意地。「やってやる!」という気持ちで、信念を貫いたからこそ、得られた成果だと思っています。
改良を加えた製造プロセスが成功した時は嬉しく、工場の大きな反応釜で化学反応が起きるところを初めて見た時は、スケールの大きさに興奮しました。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
原薬開発から医薬品製造まで一貫した生産体制が研究のモチベーションに。 大学の研究室では、主に有機合成化学について研鑽を積み、その知見を活かせる仕事に就きたいと考えていました。富山県は「薬都とやま」と呼ばれるほど医薬品産業が盛んなので、この地で医薬品開発をやってみたいと思い、当社と出会いました。
原薬メーカーは数多くありますが、原薬開発から製剤化まで自社で一貫して行っている点に魅力を感じ、入社を決めました。自社で開発した原薬を製剤化し、患者さんに自社ブランドの製品(努力の結晶)をお届けできることが日々のモチベーションに繋がっています。
仕事には知識も経験も必要で、入社してから学ぶこともたくさんあります。学びながら仕事に取り組める職場環境があり、自分自身の成長を実感できる点も良かったところの一つです。 |
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これまでのキャリア |
(株)陽進堂 研究開発部門 原薬開発課→品質統括部門 品質統括部
(2017年入社) |