業種 |
非鉄金属
鉱業/商社(化学製品)/その他製造/プラント・エンジニアリング |
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本社 |
岐阜
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残り採用予定数 |
2名(更新日:2020/12/03)
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石灰製造メーカーとして、大垣で創業して96周年を迎えました。実は石灰は、生活や産業のあらゆる場面で必要とされています。私たちは採掘から加工までを安定して市場に供給している、いわゆる老舗のメーカーです。だからといって、チャレンジ精神は忘れていません。現社長の河合建典による舵取りの元、現場や働き方の改善はもちろん、組織体制の見直しや国内に類をみない設備の導入など、革新的な取り組みを次々に行っています。
ちょっと手前味噌ですが、当社の名物は社長の河合。イギリスでの留学経験や他業種での修行経験があり、顔も視野も広いアイデアマンです。石灰のプラントは当然のように大きく、一つの設備を変えるのにかかる費用も時間も莫大。今でも十分利益が出ているのなら、わざわざ変える事はない…というところを、「もっと効率がよくなる!導入しよう!」という難しい決断もしました。これが大当たり。アイデアはヨーロッパのプラントで学んだものであったり、海外の安くて丈夫なメーカーの製品を見つけてきたりと、抜群の先見性・行動力・柔軟性と老舗ににつかわないチャレンジ精神で、会社と業界をリードしています。
石灰が身近な存在と言われても、あまりピンと来ませんよね。実は別の素材と一緒に使う事で効果を発揮するものです。まずは製鉄。生成の際に不純物を取り除くために石灰が使われています。次に、消毒剤。石灰はアルカリ性が強く、強力な殺菌作用を持ちます。それを利用して殺虫剤や、畜産業での口蹄疫予防にも使われています。また、ゴミ処理場では灰に石灰を吹き込むことで、酸性雨防止にも一役かっています。まだまだ土木や肥料、エネルギーなど、石灰が活きる場面は多くあります。詳しくはもう一度下の方に書きますので、ぜひ読んでみてくださいね。
創業から96年を迎えた今必要なのは、時代に合わせた変革だと考えています。当社で進めているのは、従来のトップダウン型から自立型に移行していくこと。社員ひとりひとりが自分の意思を持ち、歯車ではなく会社のエンジンとして活躍してくれるのが理想です。その第一歩として、目標管理制度を導入しました。これは賞与や等級に影響するもので、会社全体ではなく、仕事を一番近くで見ている直属の上司が評価するもの。そしてその上司も、「上に立つ人間として」の教育を受けてもらっています。組織の中枢にいる人間が人を育てられるようになり、部下のやる気をアップさせ、社員全員が個性を発揮し、イキイキと活躍できる会社を目指しています。
事業内容 | 石灰の製造・加工・出荷、セメント系地盤改良材の製造・出荷 |
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代表者 | 代表取締役社長 河合建典 |
設立 | 1924年3月 |
事業所 | ■本社/岐阜県大垣市枝郷2丁目39番地
■昼飯工場/岐阜県大垣市昼飯町岩原1282番地 ■市橋工場/岐阜県揖斐郡池田町市橋1665番地 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 70名 |
工場敷地 | 24万平方メートル |
石灰のココがスゴイ | ■100%自然由来
石灰自体が100%自然の恵みなのはもちろん、加工の際に出るものといえば土くらい。ゴミが混ざっていないので、埋め立てて自然に還します。 採掘した石灰石は生石灰や消石灰に加工されますが、これらは長い年月をかけて、また石灰石に戻っていきます。自然から生まれ、自然に還り、また生まれる。石灰は地球環境にも配慮した、優れた素材なんです。 ■石灰はどうやって採掘するの? 当社では金生山という山から石灰石を採掘しています。 実際に見学に来ていただけると分かると思うのですが、実は山の周りには石灰メーカーが多数あります。 となると、競合しないのか?って思いますよね。 まず、山は複数の企業で採掘の許可を国から得ており、この形態は全国的にも特殊です。また、自分たちの土地の分だけ採掘を進めてしまうと境界線が歪になってしまうので、ある程度協力することで、健全な自然の姿を保たせています。 ■インフラが動けば石灰が動く! 加工された石灰には、反応が鈍い、高いというものが存在します。すごく簡単に言うと、水分を多く含んでぬかるんだ土地に石灰を使用した際、すぐに固まるのが「高反応」、ゆっくり固まっていくのが「鈍い反応」という事。もちろんそれぞれに活躍する場が違ってきます。 中でも粒が小さく高反応の石灰は、土木用としてインフラの整備でも大活躍!例えば高速道路が作られる際には需要が増えるなど、まさにインフラが動けば石灰が動く!と言っても過言ではありません。 ■世界中に存在する石灰メーカー 石灰、特に生石灰は、水分を含むと熱を発して使えなくなってしまいます。 そのため、陸路でしか運搬できず、運べる範囲までが販路になります。産業のあるところだけでなく、人のいる所に必ずあるもの、ないと生活できないもの。それが石灰です。 もちろん国内にも海外にもメーカーや炉は存在し、海外では国内にない技術も多く存在しています。 当社はその技術を貪欲に取り入れて常に知識をアップグレードする柔軟さを身につけています。 |
石灰ができるまで | 石灰石を採掘(この時点ではまだ石っぽい見た目)
▼ 900度以上で焼く ▼ 【生石灰】になる(ここで白くなります) ▼ 消化、粉砕などの加工 ▼ 【消石灰】になる(白い粉や粒になります) ■生石灰…製鉄や土木、肥料、製紙やガラス等にも使われる ■消石灰…殺菌力が強い。ゴミ焼却場、建材、肥料、中和剤として使われる |
石灰の用途 | ■生石灰
・製鉄…鉄鉱石に含まれる不純物を取り除く ・土木…ぬかるんだ土の水分を吸い取る地盤改良材として使われる ・その他…ガラスの精製や、発熱を利用したエネルギーにも利用される ■消石灰 ・排ガス浄化…ゴミ焼却場や火力発電所の排ガス浄化や酸性雨予防に使用 ・建材…漆喰やケイカル板、三和土などの材料に。大垣城の塀にも使われている! ・中和…工場排水などの中和処理に使用 ・肥料…土壌の酸性度を矯正し、カルシウムを補給。生育がよくなる |
炉の話 | 石灰づくりに欠かせないプラントの溶解炉。
マルアイ石灰工業では2種類3基の炉を使い分けて安定した生産体制を築いています。 ■メルツ炉(2基) 石灰石加工が始まった頃からの方法を効率化した、縦長の炉です。 当社ではスイス製の炉を使用しており、炉内部のしっかりしたレンガ組みはヨーロッパの技術を用いたもの。国内ではあまり例のない造りです。 また、重油を燃料としており、熱効率が良いのも魅力。 メルツ炉でつくられる石灰は、粒が大きめで反応が鈍いもの。乾燥剤などに多く使用されています。 一旦火を止めてしまうと、再度加工できる温度になるまではなんと半月もかかってしまいます。そのため常に動かしておく必要があり、当社の生産の要となっています。 ■ロータリーキルン(1基) メルツが縦なら、キルンは横。 こちらは日本製のものを使用していますが、バーナーで熱を直接吹き付ける構造は社長の河合が業界に先駆けてとりいれているものです。 燃料はプラスチック、オイルコークスなどの元々廃棄するようなものを使用。必要量はメルツの倍かかりますが、安価なのが魅力です。 キルンでつくられる石灰は粒が小さく高反応。ゴミ焼却や浄水などの中和剤や土木用として使用されることが多くなっています。 キルンは再加熱が容易なため、生産量の調整にピッタリ!需要が増えている時はキルンがフルで稼働し、減少した際は止めて無駄のない体制を築いています。 2種類の窯や様々な燃料を使用することなど様々に工夫をすることで差別化を図り、安定した経営を続けています。 |
関連会社 | ■マルアイ商事株式会社 ■マルアイ鉱業株式会社 ■マルアイ運輸株式会社 ■株式会社ネオソイル ■株式会社ライムグリーン |
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