私たちは1975年、世界に先駆けて無振動無騒音の杭打ち機「サイレントパイラー」を開発し、建設工事の現場から振動・騒音公害を一掃しました。以来、常識にとらわれない革新的な建設機械、新工法を開発し続けています。地震・津波に粘り強い構造物を省スペースで急速に構築できる「インプラント工法」は、新しい防災・減災技術として採用が広がり、世界40以上の国と地域で実績を積み重ねています。
国民が建設工事に求めるものは何か?私どもは「工事は環境に優しく、無公害であること。工事は安全かつ快適で、工法自体が安全の原理に適合していること。工事は最短の時間で完了すること。工事は合理的で新奇性・発明性に富み、工費は安価であること。工事は高い文化性を有し、完成物は文化的で芸術性に溢れていること」であると考えました。そしてこの考え方を「建設の五大原則」と定め、国民の視点にたった建設工事のあるべき姿を追及しています。誰もが納得できる工事の選定基準の策定を世界規模で推進する活動「工法革命」が、私たち技研グループの役割であると自負しています。
東日本大震災では地震や津波により多くのコンクリート堤防が倒壊し、本来の役割を発揮できませんでした。実は多くの堤防が同じ状況で、今後予想される震災に対し問題を抱えています。この問題を解決すべく「インプラント構造への転換」を提唱しています。インプラント構造とは“天然の歯”構造を意味し、地球に構造物を深く押し込み、一体化させ、地球に構造物(堤防)を直接支えてもらう技術です。この技術が国に認められ、2012年に高知県の仁ノ海岸にて本邦初となるインプラント堤防が構築されました。(左写真)令和6年能登半島地震においては、被災地の一日も早い復旧・復興を支援するため、石川県金沢市に臨時事務所を開設しました。
開発コンセプトは「地上に文化を、地下に機能を」。地上はコンパクトな入出庫ブースのみを設置し、地下空間に200 台以上の自転車を収容することができる機械式地下駐輪場「エコサイクル」です。全国各地の迷惑駐輪の解消に貢献するだけでなく、自転車利用を促進させ、これからの都市開発をより文化的に彩っていきます。また、省スペースかつ高収容、スピーディーな入出庫に、駐車中の自動充電という付加価値を持たせた超小型 EV 専用の機械式駐車場「EVエコパーク」も開発し、「2023 年度グッドデザイン賞」を受賞しました。超小型EV 普及の課題となっている駐車スペースと充電施設の不足を一挙に解決し、カーボンニュートラルに寄与します。
事業内容 | 無公害工法・産業機械の開発及び製造販売、地下空間の開発、同コンサルタント業務、土木施工技術・工法の研究開発、上記に関する海外事業 |
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設立 | 1978年1月6日(昭和53年)/ 創業1967年1月1日(昭和42年) |
資本金 | 89億5,800万円(2023年8月期連結) |
従業員数 | 691名(2023年8月期連結) |
売上高 | 292億7,200万円(2023年8月期連結) |
代表者 | 代表取締役社長CEO 大平 厚(おおひら あつし) |
事業所 | 東京(本社)、高知(本社、工場)、千葉(工場)、兵庫(工場)、北海道、宮城、大阪、福岡、中国 |
グループ企業 | (株)技研施工、シーアイテック(株)、技研ヨーロッパ(ドイツ、オランダ)、技研アメリカ、技研製作所アジア(シンガポール、タイ) |
社是 「仕事に銘を打て」 | 技術、経験、知識等の結晶である名刀には必ず製作者の名前、つまり「銘」が刻まれています。それは、まぎれもなく自分が作ったものであるという責任と自信の表れであり、同時にその刻印は後世に受け継がれ認知されます。
社員一人ひとりが組織の中で自分の役割と職務を十分に理解し、はっきりした目標のもとに仕事に取り組む時、銘を打つための第一歩が始まるのです。「これこそ私のやった仕事だ」と、自信を持って言える業績をどうやって残すか。これが、技研社員として自己確立するための重要なカギとなります。 |
平均年齢 | 34.5歳(2023年8月末時点) |