株式会社テクノ中部

中部電力と東京電力によってつくられた、世界最大の発電事業者JERA。テクノ中部の事業の柱の一つに、その火力発電所の燃料設備及び環境設備の運用・保守があります。電気をつくるための化石燃料を制御システムで計画的にコントロール、運転、保守保全をする。最上流工程から、暮らしにあたり前の電気を支えています。中でも中部圏の主電源を担い、石炭火力で日本一の規模を誇る碧南火力発電所では、世界初となる『CO2を出さない火力発電所』としてアンモニアを燃焼させる実証試験がスタート。新時代のエネルギーに当社も共に取り組んでいます。世界が注目する、このゼロエミッションエネルギーに、ぜひチャレンジしていきませんか。

資源の乏しい日本では、エネルギーの約9割を海外に依存しています。リスク分散をするため、エネルギーミックスの方針がとられる中、テクノ中部でも化石燃料の他に、低炭素な原子力、バイオマス、洋上風力等、多様なエネルギーに対応。中でも、原子力発電は海外情勢に影響を受けることなく国内で自律的に供給が可能なため、日本のエネルギー課題を解決する重要な電源です。テクノ中部は原子力発電所内の放射線計測や化学分析等を任されており、発電所を安全に運用していくことの一翼を担っています。（写真：SEM-EDX「走査型電子顕微鏡－エネルギー分散型X線分光法」により原子力プラントの構造材の状態を観察他、さまざまな解析を行っています）

ものをつくり、産業が稼働するかぎりCO2や産業廃棄物は排出されます。地球温暖化が増々進み、自然災害が多発する中、人と環境の共生は今や世界中の最重要課題です。テクノ中部では、中部電力グループの大規模プラントの環境保全を担う唯一の企業として、環境アセスメントから環境負荷回避、低減のソリューション、廃棄物の適正な処理と再利用までを行っています。また、そのノウハウを様々な産業や都市計画、環境教育等、脱炭素社会に向けて展開。近年では、環境DNA分析・遺伝子解析により、寄生生物の見極めや動植物の生態系への影響を評価・予測する等、生物多様性の保全に取り組んでおり、常に新しい技術アプローチで環境問題に挑んでいます。