ホーチキ株式会社

社会や多くの人にとって有益か、否か。会社にとっての論理・価値よりも、そのような判断基準をもとに私たちは行動しています。1918年、当時日本にあった損保会社１３社と生保会社３社の出資のもとに設立されたホーチキ株式会社は、高い公共性を有し、安全の歴史を刻んでたメーカーです。利益のみを追求するのではなく、災害の防止を通じて人命と財産の保護に貢献し、人々に豊かな生活と生き甲斐のある暮らしを提供し続けることが私たちの願いであり、使命なのです。この世の中から災害による犠牲者がなくなるまで、ホーチキはその歩みを止めることはありません。

日本が近代化への整備を急いでいた大正の初頭、防災面でのインフラ整備も大きな課題でした。この頃は警視庁が警察行政と消防行政の両方を担当していまして、首都である東京市に火災報知設備の設置が計画されました。そんな時代の要請を受け、大正7（1918）年4月2日、当社の前身である「東京報知機株式会社」が設立されました。日本で最初の公衆用火災報知機が日本橋に設置され、全国の都市に拡大していきました。日本の防災の、まさに先駆者となった私たちホーチキは、これからも尊い生命と財産の安全を守り続けていきます。

人こそが企業の力の源泉であるというポリシーのもと、ホーチキでは充実した人材育成プランが用意されています。全員が参加する新入社員合宿教育は専門雑誌にも取り上げられ、専門知識習得のための実務体験教育、新入社員に先輩社員が1対1でつき、人間関係や社会生活全般までも幅広く悩みを何でも相談できる「ブラザー・シスター制度」など、ユニークで先進的な制度を設けています。また社員自らがキャリアプランを設計できる「自己申告制度」により、目的意識をより明確化した高い次元での業務遂行を可能にしました。このような「人を育てる」という企業風土のもと、多くの主体性をもった社員が育ち、ホーチキの躍進の原動力となっています。