業種 |
専門店(服飾雑貨・繊維製品・貴金属)
商社(アパレル・服飾雑貨・貴金属)/商社(インテリア)/その他専門店・小売
|
---|---|
本社 |
奈良
|
1716年(江戸時代中期)、奈良で高級麻織物「奈良晒(ならざらし)」の卸問屋として創業。
工芸業界初のSPA(製造小売り)業態を確立し、商品開発・製造・流通・小売をすべて自社で管理し運営しています。
全国800社以上のつくり手と協業しながら自社ブランドのものづくりに取り組み、約60の直営店を通じて、工芸の魅力を伝えています。
ものが溢れるこの時代に、自分は何を選ぶのか。まさに個人の価値観が問われる時代であり、それは企業においても同じです。私たちは、流行りすたりではなく自分の気持ちを大切に、自ら選び、ととのえた暮らしこそが、自分にとっての“心地好い暮らし”であると考えています。自然の風合い。手触りのある質感。佇まいの良さ。季節の愉しみ。さりげない遊び心。人の手によって生み出される工芸には、昔から日本の風土のなかで暮らし、人々が積み重ねてきた工夫が詰まっています。そしてそこには現代の暮らしにも通ずる、心地好さがあるはず。だからこそ、“日本の暮らしの心地好さ”を伝え、工芸を残したいと考えています。
「暮らしの道具」をコンセプトに、300 年の歴史を持つ老舗ならではの温故知新の想いを根底に、品質やこだわりを大切にし、家・生活に根ざした機能的で美しいアイテムを取り揃えています。使っていて気持ちが良く、愛着あるものに育つということも大切にしています。毎月出る新商品は、日本各地の豊かな素材、技術、風習を活かしながら、今の暮らしに馴染むようアップデートされたものばかりです。
“いいもの”を生み出しても、世の中に伝わらないとものづくりは終わってしまう。日本の工芸を元気にするために、「日本の工芸を伝えていく」ことも使命だと考えています。私たちは「接心好感(せっしんこうかん)」を大切にしています。「接心好感(せっしんこうかん)」とは中川政七商店が生み出した造語で、「お客様の心に接し、心地好いブランド体験を提供することで、商品・お店・ブランド・会社を好きになってもらうこと」を意味します。接心好感を体現できれば、私たちの価値観に共感してくださる方が増え、一人一人から波紋のように工芸の魅力が広がり、日本の工芸を元気にしていく。お店はその「入口」です。
プロフィール | 1716年(江戸時代中期)、奈良で高級麻織物「奈良晒(ならざらし)」の卸問屋として創業。
工芸業界初のSPA(製造小売り)業態を確立し、商品開発・製造・流通・小売をすべて自社で管理し運営しています。 全国800社以上のつくり手と協業しながら自社ブランドのものづくりに取り組み、 約60の直営店を通じて、工芸の魅力を伝えています。 |
---|---|
事業内容 | 中川政七商店は、1716年、奈良で高級麻織物「奈良晒」の卸問屋として創業しました。今では日本の工芸に根差した暮らしの道具や季節のしつらい、染織を活かした服、風土に根差した食の数々を、全国各地の約60ある直営店とECサイトを通じてお客様に届けています。
私たちが掲げるビジョンは「日本の工芸を元気にする!」 現在の事業内容をご説明する前に、 まずはこのビジョンの成り立ちからお話しさせてください。 中川政七商店は、武士の裃(かみしも)や僧侶の法衣に使われる「奈良晒」の商いで江戸時代に創業しました。時代の変化によって廃業寸前に至りながらも、歴代当主たちは常に新しいチャレンジで逆境を乗り越えてきました。 1985年には初の小売店を開き、麻織物にとどまらず、日本の工芸をベースにした生活雑貨全般への商品開発を進め事業を展開し売上をあげていきました。 しかし、自分たちの成功を喜んでばかりもいられません。 「もう会社を畳みます」 そんな廃業の挨拶が、ある年何件も続きました。全国800のつくり手とともに商品開発をする私たちにとって、彼らの廃業は死活問題です。そんな危機感や使命感から、2007年「日本の工芸を元気にする!」というビジョンが生まれました。 ビジョンを掲げてから、向かう道が明らかになることで全国各地から志をともにする仲間が集まり、わずか20年で、店舗数は3店舗から62店舗に、売上は4億円から70億円超となりました。 社員一人ひとりがビジョンを理解し共感し、組織と社員が同じ方向を向いていること。風通しのいい環境が、自然と生まれています。それが社員同士のコミュニケーションを活発にし、様々なチャレンジをつくりあげています。 今日より明日、今年より来年、自社だけよりも、他のつくり手と、他の産地と一緒に。これからも私たちは、日本の工芸が元気になる未来を目指して、歩みを続けます。 毎月出る新商品は、日本各地の豊かな素材、技術、風習を活かしながら 今の暮らしに馴染むようアップデートされたものばかりで、 ワクワクが止まりません。 |
設立 | 1983年11月30日 |
創業 | 1716(享保元)年 |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 639人(2024年2月期) |
売上高 | 86億8,000万円(2024年2月期) |
代表者 | 千石あや |
事業所 | 北海道、宮城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、静岡、愛知、兵庫、大阪、京都、奈良、岡山、広島、福岡、長崎、大分、熊本、鹿児島 |
沿革 | 江戸初期
奈良晒、徳川幕府に御用品指定を受ける 享保年間 (1716~1735) 初代 中屋喜兵衛 奈良晒を商う 文政2年 (1819) 越後屋呉服店(現(株)三越)との取引始まる 明治43年 (1910) 10代 中川政七 奈良晒の復興に尽力 (木津川に晒工場、月ヶ瀬・田原・福住に作業場) 大正14年 (1925) 合資会社中川政七商店 設立 パリ万国博覧会 出展 昭和4年 (1929) 伊勢神宮に御用布を納める (1942年、1953年にも) 昭和54年 (1979) 奈良晒、奈良県の無形文化財に指定される 昭和58年 (1983) (株)中川政七商店 設立 「遊 中川 本店」開店 昭和63年 (1988) 12代 中川巌雄 なら・シルクロード博 出展 平成13年 (2001) 「遊 中川 Tokyo恵比寿店」開店 平成15年 (2003) 「遊 中川 玉川高島屋SC店」開店 新ブランド「粋更kisara」発表 平成18年 (2006) 「粋更kisara 表参道ヒルズ店」開店(2012年1月閉店) 平成20年 (2008) 13代 中川淳 「奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。」出版 「花ふきん」がグッドデザイン賞金賞を受賞 平成22年 (2010) 新ブランド「中川政七商店」発表 新社屋へ移転 JCDデザインアワード2010銀賞受賞 日経ニューオフィス賞 近畿ブロック推進賞受賞 グッドデザイン賞中小企業庁長官賞受賞 平成23年 (2011) 「大日本市」立上げ 新ブランド「2&9」発表 「機場」立上げ 平成24年 (2012) 「老舗を再生させた13代がどうしても伝えたい 小さな会社の生きる道。」出版 「ブランドのそだてかた」出版 (エイトブランディングデザイン代表西澤氏と中川の共著) 平成25年 (2013) 新ブランド「motta」発表 新小売業態「中川政七商店街」設立 「中川政七商店 東京本店」開店 平成27年(2015) ポーター賞 受賞 東京事務所 開設 平成28年(2016) 創業300年 「大日本市博覧会」開催 新ブランド「花園樹斎」発表 エノキアン協会(本部:パリ)加盟 新ブランド「kuru」発表 「第15回日本イノベーター大賞2016」優秀賞受賞 十三代 中川政七 襲名 平成30年(2018) 十四代 千石あや 代表取締役社長就任 令和元年(2019) 「中川政七商店のものづくり ものざね」出版 日本最大旗艦店「中川政七商店 渋谷店」開店 令和2年(2020) 新ブランド「更麻」発表 新業態「分店(ぶんてん)」開店 令和3年(2021) 初の複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」を創業地・奈良に開業 令和4年(2022) 新ブランド「ocasi」発表 「花ふきん」がグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞 |