日本バイリーン株式会社

「不織布」とは、読んで字のごとく「織らない布状のもの」。原料や製法の組み合わせによって布状・レザー状・綿状・紙状などさまざまな形状にでき、しなやかなものから強靭なものまでつくれます。湿布やマスクなどのメディカル製品、リチウムイオン電池の素材、工場で使われる防じん材や液体ろ過材、空調フィルター、自動車の内装材など、私たちの生活の身近なところで幅広く、そして欠かせない素材として使用されています。さらに、当社では新素材の研究開発にも注力。超極細繊維による「ナノファイバー不織布」など、新たな可能性を秘めた高機能不織布を追究し、次世代ニーズの先取りを目指しています。

当社はアジア、北米を中心とした7カ国に25のグループ会社を保有し、グローバルネットワークを生かした生産・販売提案を実現しています。海外展開で主力となっているのは、自動車用の資材です。その一つであるフロアマットは、各自動車メーカーのグローバル戦略車生産に対応するため、日本・中国・アメリカ・メキシコ・タイ・ドイツの6拠点から、製品を供給できる体制を整備。天井表皮材に関しては、日本・中国・韓国・アメリカ・メキシコの5拠点での製造・販売を展開しています。今後も世界のニーズをキャッチし、不織布の新たな価値の開発と創造を通じて、不織布のグローバルリーディングカンパニーを目指します。

当社は、不織布製造のリーディングカンパニーであるフロイデンベルグ社（ドイツ）、東レ株式会社、大日本インキ化学工業株式会社（現DIC株式会社）社の3社合弁会社として1960年に設立され、総合不織布メーカーとして業界をリードしてきました。2016年より、フロイデンベルク社と東レ株式会社の2社による合弁会社に生まれ変わり、互いの連携を強化。よりグローバルな視点からマーケティング、研究開発を推進し、新たな価値の創造を目指しています。今は変革のフェーズ。一人ひとりの変化への挑戦が会社の発展につながると考え、社員の挑戦を促す環境づくりや、海外グループ会社派遣制度など社員の可能性を広げる教育・研修にも力を入れています。