こんにちは!システムコンサルチームの松井です。
6月に入りましたね。
梅雨でじめじめするこの季節、苦手という方も多いですが、日が長くて1日がゆったり感じられるこの時期、私はとても好きです。
今回は、私が最近感じていることを、みなさんに向けてお話ししたいと思います。
◆セミナー講師としてのお仕事
j.unionでは、労働組合さま向けにさまざまなセミナーを開催しています。
たとえば、「コミュニケーションスキルの向上」や「春闘に向けた交渉術」など、組合役員の実務に役立つテーマを企画しています。
今期は私もセミナー講師の一員として登壇することになりました。
テーマは「財務諸表について」。難しそうですが、労働組合でもきっと役に立つ内容なんです。
◆財務諸表って、そもそも何?
財務諸表とは、会社の経済活動を数字で表した報告書。
代表的なものには、「貸借対照表(B/S)」と「損益計算書(P/L)」があります。
どれだけ資産があってどこにお金を使っているのか、利益は出ているのか…。そんな会社の現状を客観的に読み取るためのツールです。
◆財務諸表を活かしたコンサルティングとは?
j.unionでは、労働組合に特化したコンサルティングを行っていますが、企業全体を対象にした場合、財務諸表は「スタート」であり「ゴール」になります。
たとえば、業務改善を提案したとします。
その結果、財務諸表の数値(売上や費用など)が変わっていれば、「ちゃんと改善できたな」とわかりますよね。
逆に、数値上の変化が無い場合は別の視点からの見直しが必要です。
丁寧に数字を読み解くと、「自己資本が少ない」「借入利息が高すぎる」「設備投資が過剰」などの違和感に気づくことができます。
そして、「設備を削減して借入金を圧縮しよう」「財務体質を改善しよう」といった具体的アクションに結び付けていきます。
つまり「数値を見て終わり」では意味がなく、その背景にある原因を探り、戦略的な改善策に結びつけるところまでがコンサルティングです。
(健康診断でも「数値が悪いです」だけで終わる医者はいませんよね?)
◆労働組合にとって、財務諸表が読めるメリット
では、こうしたスキルが労働組合でどんなふうに活かせるのでしょうか?
大きなメリットは、「交渉力のアップ」。
たとえば、「利益が出ていて剰余金もこれだけある」「労働生産性と賃金水準のバランスが…」といったように、数字に基づいた交渉ができるようになります。
これは、使用者側にとっても納得感のある話し合いになりますよね。
◆最後に:数字で組合活動に「追い風」を
労働組合では「人との対話」も重要ですが、実はロジック(論理)や数字もとても大切です。
そんな数字を「読んで終わり」ではなく、「活かす」ことができるようになると、もっと自信を持って会社と向き合えるようになります。
みなさんも、将来こうしたスキルを身につけて、誰かの助けになれる仕事をぜひ体験していただきたいと思います。