これが私の仕事 |
化学物質や農薬、医薬品の安全を調べる お客様(企業)が開発途中の一般化学物質や農薬、医薬品等について、その物質がヒトに対する健康影響を及ぼす恐れがないか、微生物、培養細胞、動物を用いて評価しています。その中でも私が担当しているのは、DNAや染色体に対する影響を評価する「遺伝毒性試験」、皮膚や眼に対する毒性を評価する「刺激性/腐食性試験」、光照射された物質の影響を評価する「光毒性試験」です。
世の中に発売される前の物質の安全性を適切に確認し、副作用や思わぬ健康被害を未然に防ぐために、公正・公平な立場で仕事をしています。また、世界基準の新しい試験法や規制の動向にも注目し、いち早く対応が可能になるよう、試験実施体制の整備等にも取り組んでいます。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
新しい試験法の開発に取り組み、博士号を取得することができた 化学物質の評価手法は世界的に日々新しい方法の開発や改良がされており、規制どおりの方法では評価できない毒性影響も懸念されています。その中で、光照射された化学物質が自身の持つ毒性影響を増強させる「光毒性」に着目し、新しい試験手法の開発に取り組みました。従来の試験法に光を照射する処理を組み込むことにより、物質の性質の変化を光照射前後の影響の強弱で比較して評価できる試験系を構築しました。さらに、これらの成果を博士論文としてまとめ、博士号を取得しました。上司や同僚、会社のサポートも受けながら、社会人博士として大学に4年間在籍し、新しい知識や技術を学べたことは、自分の人生でかけがえのない時間となりました。博士号の取得後は、自分のキャリアアップはもちろんのこと、後輩の研究活動の支援・指導もしています。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
博士号を取得し、後輩の研究支援も 学生時代、自分の専攻から、化学物質の機能性・有効性には興味がありましたが、OB/OGの職場説明会で、医薬品や化粧品、食品メーカー等だけでなく、「化学物質の安全性評価」を専門とする会社があることを初めて知り、このような「安全性試験受託研究機関」も、就職先の選択肢になりました。そして、仕事を通じて、化学物質を扱う様々な分野の方と関わることができ、社会に貢献していることを実感できる会社だと思いました。また、職場見学会で女性がたくさん働いていることを知り、男女問わず活躍できる職場であることもポイントでした。現在入社14年目ですが、これまでに、国際会議への出席や海外の学会発表の機会をいただいたり、博士号の取得もできました。また、結婚・出産後に職場復帰して、キャリアアップしながら日々充実して仕事をしています。 |
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これまでのキャリア |
久留米事業所での化学物質の環境影響評価(生態毒性試験)(4年間)→日田事業所での化学物質のヒト健康影響評価(現職・今年で13年目) |