社会福祉法人名古屋キリスト教社会館

当法人は、1959年の伊勢湾台風で被災した名古屋市南部地域に対して、全国から参加したキリスト者と地域の人々との協力が基となり、地域福祉を支える母体として生まれました。誕生以降、すべての人々がかけがえのない存在として“いのち”が大切にされ“人権”が保障される福祉社会の実現をめざし、事業領域を少しずつ広げてきました。そして現在では、子ども、高齢者、障がいを持つ方々など、地域で支援の手を必要とする幅広い方々へ、それぞれ適した福祉事業を展開しています。子どもたちの豊かな育ち、最後まで地域で生き生きと輝く人生の支援、障がいを持った方の地域での豊かな暮らし、それらすべてを支えています。

「隣人とのであい、ふれあい、育ちあいを大切にし、ともに地域の課題を担うことを通して福祉の輪が拡がるように努めます」、これが当法人の使命の一つです。キリスト教の精神に立ち、地域を支えるという背景から生まれた法人ですので、単に各施設運営を行うだけではなく、施設に集う方々が地域社会に溶け込み、楽しみながら生活を送れるように数々の取り組みを行っています。1年を通じて数多く開催しているイベントも、その取り組みの一つ。子どもたち向けには春の苗植えや夏のキャンプ、冬には雪山あそびなど、周囲とのふれあい・交流を深められるような行事が多数です。こうした例をはじめ、多くの人に喜ばれる地域福祉活動を行っています。

名古屋市南部で、約30もの施設を運営しており、それらは大きく発達に遅れや不安のある乳幼児の子どもたちの保育を行う「発達センター部」、障がいのある青年たちの日中活動を支援する「支援センター部」、高齢者介護施設、保育園などの「コミュニティケアセンター部」に分かれています。0歳児からの保育にはじまり高齢者福祉、障がい者支援など幅広い領域を担っているため、そこで働くスタッフの職種・役割も、保育士や生活支援員、介護福祉士など多種多彩。それぞれが強みを発揮してチームワークで地域福祉を体現する、それが当法人が描く、皆が「しあわせ」になる働き方です。