社会福祉法人埼玉聴覚障害者福祉会

人は誰でも「自分が思うように、自分らしく生きたい」と思っています。
障害のある方々のそんな思いに寄り添い、
支えていくのが当法人の目指しているところです。

たとえば、この間は「北陸新幹線に乗りたい」という
「ふれあいの里・どんぐり」 の仲間の希望を受けて、一緒に行ってきました。
帰って来てからの感想は「遠くて疲れた～」というものが多かったのですが（笑）
でもそれって実際に行ってみないとわからないですよね？

私たちが全ての願いを常にかなえられるとは限りません。
けれど、最初から「できない」と決め付けずに
「そのためにはどうしたらいいだろう？」と考える風土があります。
むしろ自由過ぎて大丈夫かな？と思うこともあるくらいです（笑）。

もちろんその分、大変な時もありますが、
辛抱強くコミュニケーションを続け、相手の伝えたいことが理解できた時、
そして、その希望が実際に実現できた時の達成感はとても大きなものです。

当法人が求めているのは、何事も相手の立場になって考えられる方、
率先して積極的にトライする方、自ら判断し行動に移せる方、
そして何よりも当法人の理念に共感していただける方です。

＜手話について＞
職員の30％が聴覚障害を持っているため、
施設内のコミュニケーションは基本的に全て手話で行っています。

ですが、入職後に手話を覚えた職員も多数おりますので、
現時点で全くできなくても「手話を覚えたい」という気持ちがあればＯＫです。

たとえば外国語を浴びるような感覚で、手話を知らない方でも、
当施設に一週間もいると目が慣れてきて、段々と何を言われているのか
わかるようになります（不思議ですね）。

未経験からでも早い方は1～2ヶ月で手話を使えるようになります。
自分の言いたいことを伝えるのは、相手の手話を理解するよりも少し時間がかかりますが
事業所内で定期的に手話講習会を行っていますし、周りの職員に尋ねることもできますので、
仕事を通じて着実に手話を身に着けていくことができます。

一番大切なのは、相手と通じ合いたいという気持ちと
粘り強く丁寧にコミュニケーションを取っていくことです。