業種 |
自動車
コンピュータ・通信機器・OA機器/家電・AV機器/総合電機(電気・電子機器)/金属製品
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本社 |
北海道
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◆国内外の電気自動車に貢献する、創意工夫のモノづくり◆
電機業界大手であるパナソニックグループの1社、
パナソニック スイッチングテクノロジーズ(株)の協力会社として、
クルマや通信機器、家電製品を
思いどおり操るために不可欠な製品を製造しています。
確かな品質を創り出すために、モノづくり方法の創意工夫を重ね、
金型から、ロボットを組み入れた自動化設備まで、自社で開発しています。
「リレー」とは、陸上競技のリレーでバトンを渡すように、電力や電気信号を必要に応じて伝える部品です。当社では、自動車や家電製品用のリレーや、リレーを組み込んだユニット部品を製造。パナソニック スイッチングテクノロジーズ(株)の協力会社として、同社の発足直後から製品を供給しています。最も普及しているハイブリッド車のリレーを手がけた実績があり、最近では国内や欧州・中国向けの電気自動車(EV)用の生産が急成長中。今後もニーズ拡大が期待されます。ちなみに、パナソニック向けの製品を製造する会社が何社かある中で、EV用リレーはほぼ当社が製造しているんですよ。ほかに5Gの通信機器にも、当社のリレーは使われています。
単にお客様の図面通り形にするだけが、当社の仕事ではありません。お客様のパートナーとして、「よりつくりやすい方法で、よりよいモノを確実に形にする」のが、我々の存在価値。加工しづらい形状があれば、図面の段階で予測してお客様に変更をご提案します。量産に必要な金型は、現場での扱いやすさまで考え、社内で開発・設計。さらに製造設備も、既存のものに改良を加えたり、新たに開発したりと、すべて社内で行います。その際には、今ある現場の課題を解消するためのより進化したものを創り出しています。ロボットアームが自動で金型に部品をセットする設備や、カメラで不良品を選別する検査装置は、そんな中から生まれた自社開発品です。
新製品を自動で製造するには、どんな設備にすればいいか? アイデアを考えて図面に描き、自分で部品を組み立て、配線をして、プログラムも製作。現場で動くまで見届けるばかりか、その後も、さらによくなるよう改良する――それが当社の生産技術の仕事です。工場内は先輩たちがそうやって形にしてきた設備の宝庫。日ごろから観察してアイデアの引き出しを増やしたり、現場で作業するスタッフの声を聞いたりして、次の発想につなげます。一発で頭の中のイメージどおりにいくことはまずありませんが、根気よく柔軟な発想で問題をクリアして完成させ、動いたときの感動は格別。動くモノをつくるのが好きな人には、挑みがいのある仕事です。
事業内容 | 電気機械器具の製造
※電力や電気信号を必要に応じて伝達する「リレー」を中心とした製品を、 以下のような用途向けに製造しています。 ■車載用リレー…自動車・二輪車・建設機械用 ■制御用リレー ・パワーリレー…家電(エアコンや冷蔵庫)・事務機・制御盤用 ・シグナルリレー…通信機器・計測機器用 ■車載用デバイス…リレーを組み込んだユニット (プッシュスタートスイッチ、ATポジションセンサ、バッテリー制御など) ※売上の7割が車載用、3割が家電などの民生品用です。 国内のほか、欧州や中国向け製品も増えています。 |
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設立 | 1973年9月
※当社の親会社である葉山電器製作所(三重県津市)は、長年にわたり、松下電工(現パナソニック株式会社)の協力会社として、配線器具の製造を手がけてきました。 パナソニックが帯広に工場を設立した際、「現地にも協力工場を」との要請に応えて設立されたのが当社です。 ゆかりのない北海道の地でしたが、会長の「工場ができると町村の住民が増え、活性化する」との思いが、進出を決断した理由です。 |
資本金 | 3000万円 |
従業員数 | 218名(正社員 166 名 準社員・他 52 名) |
売上高 | 37億8030万円(2021年3月期実績) |
代表者 | 代表取締役社長 葉山 俊郎 |
事業所 | 本社・工場/北海道中川郡幕別町明野202 |
主な取引先 | パナソニック スイッチングテクノロジーズ株式会社 |
大手関連企業から支持される理由 | 製品の製造には、
「金属プレス加工」「樹脂(プラスチック)成形」 「インサート成形(金属と樹脂を一体化させる加工)」「巻線」 といった技術を使用しています。 当社がお客様から大いに信頼いただいているのは、 こうした個別の技術で高いレベルを追求していることももちろんですが、 「図面を渡せば、より高い品質や、コストダウンを実現する方法を考えて、 何から何までやってくれる」という、 任せて安心の存在であることが、最大の理由です。 それができる理由は、一つには、 自動車業界の厳しい品質要求を熟知していること。 そしてもう一つ、 金型や設備を自社で開発する体制があることです。 |
独自に開発した自動化設備 | プレスや樹脂成形の設備は、一般に売られている汎用機も使用していますが、
「自動化」をキーワードに、独自の設備開発を進めています。 たとえば「部品を一つひとつ金型にセットして、成形がすんだら金型から取り出す」工程。 人にとっては単純作業ですが、 バラバラに箱に入った部品の向きを、金型に合わせる動作一つとっても、 機械で行うには工夫が必要なんです。 生産技術スタッフのさまざまなアイデアを盛り込んで、 人が行っていた作業を自動化し、安定した品質と省力化を実現しています。 |
沿革 | 1973年 十勝葉山電器株式会社設立
代表取締役社長 葉山久治就任 1974年 操業開始 甲種電気用品製造者登録 1980年 JIS表示認定工場 1986年 工業標準化優良工場 札幌通産局長賞受賞 1989年 代表取締役社長 葉山俊郎就任 1990年 第2期工場増築 1995年 UL・CSA規格工場認定取得 2000年 VDE規格工場認定取得 2001年 第3期工場 リレー組立専用工場増築 2003年 国際標準規格ISO9001認証取得 2004年 TUV規格工場認定取得 SEMKO規格工場認定取得 2012年 ISO/TS16949認証取得 第4期工場 セミクリーンルーム工場増築 2016年 CQC規格取得 2018年 IATF16949へ移行 |