業種 |
エネルギー
ガス/鉱業
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本社 |
東京
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私たち日本海洋掘削株式会社(略称:JDC)は、石油・天然ガスの探鉱・開発に関する海洋掘削事業を展開しています。リグとよばれる巨大な掘削装置を自社で保有し、世界各地で海洋掘削作業を実施。国内外のエネルギー開発会社に向けて、掘削サービスを提供しています。エネルギー開発事業の上流工程を担い、世界が抱えるエネルギー問題に貢献し続けている当社。これからも世界を舞台に事業を展開していきます。
「和而拓(和して拓く)」。1969年インドネシア東カリマンタン州マハカム河沖、創業者が書いたこの3文字が掲げられたリグにて、当社の海洋掘削事業は始まりました。私たちは、海上での石油・天然ガス掘削技術を有する会社で、日本国内では他に類をみないビジネスを展開中。当社の具体的なビジネスモデルは、鉱区を取得したエネルギー開発会社から依頼を受け、自社で保有するリグを使って、海洋掘削作業を請け負うというもの。設立半世紀以上にわたり、世界の海でエネルギー開発の根幹を支えてきました。
当社は、依頼があれば世界中どこにでもリグを曳航して移動します。中東・カタールでのプロジェクトが終われば、次はマレーシアでのプロジェクトといったように、世界のあらゆる海上が仕事場となります。これまでに、世界28ヵ国の海でサービス提供を行なってきました。また、大海原の上では、コンビニも宅配サービスもありません。限られた物資・リソースで過ごすために、クルーで協力して問題解決を図っていく必要があります。こうした決断の連続も、当社の仕事を通じて得られる貴重な経験であり、多くのクルーの財産となっているのです。そのほか、食事はビュッフェ形式で、仕事が終われば各々がキャビンで自由に過ごしています。
プロジェクトは、顧客となる世界のエネルギー開発会社をはじめ、当社の日本人・外国人技術スタッフ、海外現地の協力会社およびスタッフなどで構成されます。大勢の人と協働しながら、エネルギー開発の前線で働けることが、この仕事のやりがいです。リグに乗船するのは「掘削」「バージ」「メンテナンス」といった技術系職種のクルーたち。当社保有のリグは120名~150名定員で、さまざまな国籍の仲間が集い、お互いを尊重しながら、4週間かけて仕事に取り組みます。乗船後の休日も充実しています。このほか、バックオフィス業務や新規顧客獲得に関する業務などを担い、陸上からリグをサポートする事務系総合職の社員も活躍中です。
事業内容 | ■オフショアドリリングコントラクター(海洋掘削事業者)
石油・天然ガスの探鉱・開発に関する、海洋掘削事業を行なっています。 |
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設立 | 1968年4月 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 197名
※現業所雇用の外国人直雇・契約社員(クルー)は除く ※2024年10月1日時点 |
売上高 | 243億3,500万円(2024年3月期) |
代表者 | 代表取締役 社長執行役員 森岡 昌博 |
事業所 | 東京本社/東京都港区三田3-5-27 住友不動産東京三田サウスタワー18F
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関連会社 | 日本マントル・クエスト株式会社
PT. Japan Drilling Indonesia Japan Drilling (Netherlands) B.V. |
沿革 | ▼1968年
会社設立。海外における石油・天然ガスの探鉱・開発に関する掘削工事、および、これに関連する諸工事を行なうことを事業目的とする。 ▼1970年代 複数のリグを建造し、海外に加え、本邦周辺海域での工事を開始。シンガポール事務所設置。石油開発サービス株式会社を設立。 主な操業実績:日本・インドネシア・エジプト・タイ・ロシア・UAE ▼1980年代 複数のリグを建造。インドネシア共和国にP.T. Japan Drilling Indonesia を設立。 主な操業実績:日本・韓国・カタール・フィリピン・ベトナム ▼1990年代 操業上の健康・安全・環境保護全般に関する社内マニュアル完成。 主な操業実績:日本・アンゴラ・インド・オーストラリア・ナミビア ▼2000年代 カタール・マレーシアのパートナー企業との共同出資により、両各国に現地法人を設立。また、日本マントル・クエスト株式会社が、独立行政法人海洋研究開発機構(現:国立研究開発法人海洋研究開発機構)より受託された地球深部探査船「ちきゅう」の運用・管理業務を開始。 主な操業実績:南アフリカ・コンゴ・ナイジェリア・ブルネイ・メキシコ ▼2010年代 オランダ王国にJapan Drilling (Netherlands) B.V.を設立。2018年、東京地方裁判所に会社更生手続き開始申し立て、同裁判所により申請が受理される。 主な操業実績:日本・インドネシア・ミャンマー・チュニジア・スペイン ▼2020年代 会社更生手続き終結決定。2023年、JX石油開発株式会社が新たに株主となり、ENEOSグループの一員として新たなスタートを切る。 主な操業実績:日本・インドネシア・マレーシア・カタール |
サステナビリティー | 当社は、環境・社会・経済のすべてにおいて、世界の海で培った海洋掘削技術と経験だけでなく、再生可能エネルギーやCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)などの新技術も活用し、持続可能な社会の実現に向けサービスを提供し続けます。
<取り組み事例> ・カーボンニュートラル社会の実現に向けて、海洋でのCO2地下貯蔵(CCS)プロジェクトへの積極参加 ・私たちが海上の生活で利用する飲料水・生活水は、海水から生成しています。また、その排水もIMO(International Maritime Organization)で作成されたMARPOL条約にもとづき、海洋を汚染させることが無いように定められた方法で適切に処理しています。 ・リグから出される生活廃棄物においても、適正に分別・陸上処理することにより、私たちの活動が環境へ影響を与えないよう細心の注意を払っています。 ・また、私たちのすべてのリグの発電に使用する燃料は、MARPOL条約で指定される低硫黄燃料を利用するだけではなく、インドネシアでは植物由来のバイオディーゼルを30%含んだ燃料を使い、より環境負荷が少なくなるように常に努力を行なっています。 ・東京本社において、海外事業所とのリモート会議を導入。在宅勤務推進とオフィススペースの見直しにより、CO2排出量を削減しました。 ・2013年より東京本社ではエコキャップ運動に取り組んでいます。回収したペットボトルキャップは新興国の医療支援にあてられています。2024年6月27日現在までの累積で、6万3,520個を回収し、ワクチン相当で79人分(800個で1本分)、累計CO2削減量465.32kgとなっています。 |
企業ホームページ | https://www.jdc.co.jp |