瀬野汽船株式会社

当社では、海務部、工務部、業務部という三つの部門を設けて船舶管理を行っています。海務部は、乗船する船員の配乗管理、船で実施される検査への立ち合い、船員への教育・指導などを担っています。工務部は、船舶のトラブルに対応するほか、船で使う潤滑油や通信機器などの手配、新造船建造時の監督業務も行います。業務部は、海務部・工務部の業務調整を行うほか、お客さま＝船会社への営業活動、船体保険や総務、人事に関する業務なども担当しています。社員は部門の枠を越え、全員の顔が見える場所で働いており、上司・先輩との距離が近いことも特徴的で、常に連携しながら、愛媛の地から世界を舞台に活躍できることも魅力です。

当社は1946年の創業以来半世紀以上にわたり、日本で活躍する内航船だけでなく世界中で活躍する外航船の船舶管理を担ってきました。各船の安全運航を守り、さまざまな貨物の安定輸送を支えることで、人々の暮らし・産業に貢献していることが私たちの誇りであり、多くの船会社から高い評価を頂いています。その信頼をベースに、競争の激しい海運業界でも当社は安定した財務体質を維持しており、景況の変化に影響を受けにくいことが強みとなっています。国際情勢や環境規制などの変化を受け、海運業界も変化の時を迎えています。その中で、当社は常に新しい挑戦を続けており、そのなかでスタッフも成長を感じながら活躍しています。

当社では、バルクキャリアと呼ばれる貨物船を50隻程度保有しています。バルクキャリアは“ばら積貨物船”と呼ばれる船で、その名前のとおり梱包されていないばら積み貨物を運ぶために設計されたものです。保有船を代表する一つが「VLOC」。ブラジルから中国等へ鉄鉱石を輸送する船で、鉄鉱石運搬船のなかでも比較的大型の船をこう呼んでいます。また大型船のなかでも比較的汎用性が高く、世界中の海で鉄鉱石のほか石炭やボーキサイトなども運搬する「ケープサイズバルカー」、日本の火力発電所を支える石炭を輸送する「石炭専用船」、紙の原料となる木材チップを運搬する船など、豊富なバリエーションでみなさまの需要に応えています。