様々な部署を回る中で、今回は「印刷部」での研修の様子をお伝えします!
印刷部での仕事は、大量の紙を印刷機に通し、印刷物を製造することです。ウエマツでは、巨大な印刷機が18台稼働し、雑誌や漫画の表紙、パンフレットなど印刷しています。
ひとつの印刷案件における仕事の流れは以下のようになります。
1. 出庫:社内倉庫に保管されている紙を倉庫から出し、印刷機まで運びます。
2. 紙積み:紙を包装紙(ワンプ)から取り出し、綺麗に積みなおします。
3. 試し刷り・検品:初めに少量だけ印刷し色味を調整、ルーペで汚れやキズが無いか確認します。
4. 本刷り:試し刷りが完了次第、本格的に印刷していきます。枚数が多い案件では、数千枚ごとに検品を行います。
5. 受け渡し:次の工程を行う部署まで、刷った印刷物を運びます。
OJT研修では主に、「出庫」「紙積み」の業務と、「試し刷り」と「本刷り」における検品業務の体験を行います。これらは、印刷機を操作する機長をサポートする業務のひとつです。
中でも、「紙積み」の業務は、一週間あってもなかなか慣れず、難しく感じました。
「紙積み」とは、一言でいうと、上記のように、“紙を包装紙から出し、綺麗に積みなおす”作業です。
一見簡単そうに見えるこの紙積みは、実は、印刷工場で働くために一番最初に覚えなければならないことであり、高品質な印刷物を製造するためには、とても重要な作業だと、先輩方に教えていただきました。
紙積みをする理由は、紙一枚一枚に空気を送り込んで捌くことで、静電気でくっつくことを防ぎ、印刷機で紙つまりを起こさないようにするためです。この紙積みの作業がきちんとできていないと、生産効率が悪くなってしまうのです。
紙積みが難しいと感じたのは、積み方にコツが必要だったり、紙の種類や癖、湿度や紙の状態によって積みやすさに違いがあったからです。
ベテランの先輩方の作業を見学していると、紙それぞれの癖をきちんと把握し、スムーズに作業をこなしており、そして、指示される前に自ら動き、チームワークを意識して仕事に取り組んでいることに気が付きました。
ウエマツが誇る、高クオリティな印刷物は、印刷機を直接操作する機長だけではなく、紙積みなど、スムーズに仕事が進むようにサポートする人があってこそ、成り立っているのだと思いました。
以上、OJT研修録(印刷部編)でしたが、いかがだったでしょうか?
また機会があれば、本ブログに記事をアップしたいと思っておりますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします!