株式会社乃村工藝社

乃村工藝社の歴史は、1892（明治25）年の創業に始まります。創業者である乃村泰資が大正時代、国技館で菊人形の大規模な段仕掛けを手がけたことにさかのぼります。ディスプレイの先駆けとして、当時の人びとに歓びと感動を与えた大胆な発想と挑戦力は、現在に至るまで綿々と受け継がれ、チャレンジスピリットと品質へのこだわり、顧客満足を追求するマインドとして商業施設やPR・イベント施設、パブリック・ワークスペース、文化施設、余暇施設などの集客のための空間づくりを担うプロデューサー集団へと進化。舞台演出から始まった歴史は131年の時を経て、多彩なジャンルへと活躍の場を拡げて、今日に至っています。

コロナ禍の大きな事業環境の変化を受け、私たちは「人財企業文化の戦略」「制度仕組みの戦略」を推進し、「変化に耐えうる経営基盤づくり」に力を入れています。特に「人財・企業文化の戦略」では、新たに策定した「働き方改革総合計画」のもと、働きやすさの改善、働きがいの向上、人財の確保と育成を軸に、事業環境の変化に対応した働き方を実現。生産性向上や健康経営、女性の活躍促進などを実現していきたいと考えています。またお客様とのつながりを通じた共創・協業により、お客様の業界が抱える課題や社会課題などの解決、SDGsの理念に則った環境や社会貢献価値を評価基準に加えた新しいビジネスモデルの構築にも取り組んでいきます。

私たちのもとには、感性豊かで創意あふれる601名のプランナー・デザイナー、高品質と安全を追究する508名のプロダクトディレクターが在籍しています。ディスプレイ業界ではトップクラスのクリエイター集団を持ち、差別化を常に追求する体制が整っています。そのデザイン力は長年にわたり、日本トップレベルのデザイン賞において数々の評価をいただくとともに、業界全体を牽引してきたという自負があります。近年では、アジアをはじめ、欧米のデザイン賞にも積極的に挑戦。国内外において100以上を受賞しています。今後も伝統と革新を融合させ、クリエイティブと最新技術を通して、私たちのスピリッツを世界に発信していきたいと思っています。