株式会社 医学生物学研究所　

診断薬の重要性はどこにあるのでしょうか。患者さんをよく知ることが適切な医療の第一歩であり、そのうえで診断薬は大切な役割を担っています。同じ病気の患者さんに同じ治療薬を投与しても、患者さんによってその効果や副作用に個人差があります。これは、患者さんの遺伝子、タンパク質レベルでは異なる症状がみられるためです。最近では、患者さんの詳細な遺伝子情報を調べることで、一人ひとりに合わせた最適な治療を行う個別化医療が注目されており、その診断技術として私たちは診断薬を通して人々の健康と医療の発展に貢献します。

当社はグループ企業と協力して一貫した創薬支援体制をつくり、製薬企業の治療薬開発に寄り添うことで、製薬期間の短縮、成功確率の向上に貢献しています。その中で当社のミッションは二つです。一つ目は、当社の強みを活かした抗体受託開発や、治療薬開発に使用する細胞培養関連試薬などの創薬支援試薬の開発です。将来的にはオルガノイドを用いた再生医療への貢献等も見据えています。二つ目は、グループ企業間のシナジー創出です。世界に展開するCrown BioScience（CRO）と合弁会社を設立、Crown提供の非臨床サービスを国内に展開します。将来的には研究段階で携わった治療薬の診断薬をセットで提供することも見据えています。