株式会社 医学生物学研究所　

具合が悪いとき、病気が特定できないと不安になりませんか。病気が分かってはじめて適切な治療に繋がります。また、同じ病気の患者さんに同じ治療薬を投与しても、患者さんによってその効果や副作用に個人差があることが分かっています。これは、同じ病気の患者さんでも、遺伝子やタンパク質レベルでは症状が異なるためです。治療の前に、患者さんの体質や病気に関連しているたんぱく質や遺伝子をより細かく検査することで、効果が高く、副作用の小さい治療薬を選定することができます。診断薬は検査に使用されるツールの一つです。診断薬の発展が医療の発展に大きく貢献します。

自己免疫疾患というニッチな分野で存在感を発揮し、大手メーカーが製造しない診断薬も開発・製造していることから、症例が少ない患者さんの希望にもなっております。原料を自社グループ内で製造し、かつ研究開発～製造～薬事申請～販売まで一貫して対応。さらに、部署横断でPJ化し、臨床・大学の先生と密にコミュニケーションすることで上市までスピード感を持って取り組んでいます。確かな体外診断薬技術を活かし、今後は中国や欧州への海外展開、遺伝子検査にも力を入れていきます。また、再生医療の研究に使われる細胞培養用ニッチ因子も新発売し、創薬の領域にもイノベーションを起こそうと取り組んでおります。

自分に効果のある治療方法が見当たらず苦しむ患者さんにとって、新しい治療薬が開発されるまでにかかる10年は非常に長いものです。一方で、世の中には既に、有効性、安全性が国から認められた治療薬が多く存在しています。選択肢が多いからこそ、患者さんにあった治療薬を選定することが難しく、今処方されている治療薬よりも効果が高く、副作用の小さい治療薬が他にある可能性も考えられます。診断薬は直接的に患者さんの病気を治すことはできませんが、既に世の中にある治療薬の中から定量的に患者さんにあった治療薬を予測することで、患者さんの早期回復に繋がるということに誇りを持って私達は日々診断薬の開発・製造に取り組んでいます。