日本精工(NSK)は、日常生活に欠かせない冷蔵庫や洗濯機などの家電製品から自動車、新幹線、飛行機、さらには宇宙ステーションまで、これら製品の円滑な働きを支えるベアリングを作り出しています。そんなベアリングにおいて、NSKは業界シェア国内No.1、世界No.3。創立100周年を機にNSKビジョン2026「あたらしい動きをつくる。」を掲げ、現状に満足することなくより良い“動き”を生み出していくことを目指しています。
NSKの製品はベアリングだけにとどまらず、世界トップクラスのシェアを持つボールねじ、ステアリングなど多様な製品を開発、製造、販売しています。自動車の自動運転、電動化が進む中で、NSKは100年に亘り培ってきた技術力を基盤に、「走る」「曲がる」「止まる」に関わる技術を駆使し、「あたらしい動き」を提案し続けています。最近では、電動ブレーキブースター用ボールねじの生産により、自動ブレーキシステムの普及に貢献しています。また、産業機械事業の分野でも、鉄道車両の揺れを軽減させる部品『動揺防止アクチュエータ』が「2018年“超”モノづくり部品大賞」の「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞したりと、実績をあげています。
NSKは「企業のグローバル展開」が叫ばれる、はるか前から海外に進出してきました。1960年代初頭のアメリカでのベアリング販社設立を皮切りに、米州、欧州、アジアとネットワークを広げ、いまや全世界に207箇所の拠点を擁し、グローバルカンパニーとしての地位を着実に固めています。NSKグループ連結社員は3万人以上、海外での売上は6割以上となっています。
NSKの研究開発部門の中心となっているのが、神奈川県藤沢市にある技術開発センターです。同センターではベアリングや自動車部品、精機製品各分野における開発機能を集約し、全部門共通の基盤技術の強化をはかっています。また、国内外の各拠点と密接な連携を取りながら、市場のニーズにマッチしたクリエイティブな次世代製品の研究・開発をおこなっています。製品分野の枠を越え、技術開発センターを核として展開される開発ネットワークから生まれる最先端の技術や製品の数々は、世界の熱い注目を集めています。
事業内容 | ベアリング(軸受)、自動変速機(AT)用部品などの自動車関連部品、ボールねじ・リニアガイドなどの精密機器製品、メガトルクモーターなどのメカトロ製品の開発・製造・販売を行っています。 |
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設立 | 1916年11月8日(大正5年) |
資本金 | 672億円(2023年3月期) |
代表者 | 取締役 代表執行役社長・CEO 市井 明俊 |
従業員数 | 29,882名 (連結、2023年3月末現在) |
事業所 | 国内50カ所以上 30か国・地域以上
計200拠点以上 *2023年3月末現在 |
売上高 | 9,381億円 (2023年3月期 連結) |
売上高構成 | (2023年3月期)
自動車事業:56% 産業機械事業:41% その他:3% |
関係会社 | NSKマイクロプレシジョン株式会社、NSKネットアンドシステム株式会社、他連結グループ会社など |