業種 |
化学
鉱業/非鉄金属/その他製造
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本社 |
岐阜
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当社は石灰製品と無機系フィラーのベーマイトを開発・製造・販売している会社です。
石灰は鉄鋼・化学・建材・地盤改良・排ガス処理・排水浄化・肥料といった幅広い分野で使われます。当社は全国3拠点で製造した製品を北海道から兵庫県まで多くの地域に供給しています。業界内でのシェアは全国でもトップクラスです。
ベーマイトは基板用難燃材等で使われており、今後もいろいろな用途で活用されます。
当社の主力商品は石灰です。石灰と聞くと運動場の白線や黒板のチョークを思い浮かぶかもしれませんが、当社が製造する石灰製品の半分以上は鉄鋼向け用途です。鉄を製錬する際、生石灰が鉄に含まれている不純物と反応して不純物を除去する役割をしています。また、地盤改良材や『ALC』と呼ばれる建材の原料にも生石灰を使用しています。更には上下水道の浄化、インフルエンザなどの殺菌、こんにゃくなどの食品の原料には消石灰…。挙げだせばキリがないほど、多くの場面で使われています。石灰は、直接目にすることは少ないですが、実は身の回りの暮らしには欠かせないが出来ない素材で、意外にもアナタのスグ側で使われている『名脇役』です。
石灰は国内で自給できる数少ない資源で、原料を安定供給できるのも特徴です。当社は3つの鉱山を所有し、全ての埋蔵量を合算するとその量は無限大!石灰は古くから使われていますが、絶えず用途開発や製品開発を行い、平成では排ガス処理用の「ファインカルク」、地盤改良材の「SEリバース」、静的破砕材の開発・製造・販売を開始しました。令和では本年3月より工場排水のpH調整剤「タマブラン」の製造販売を開始しました。一方もう一つの柱であるベーマイトは、工業生産を国内でいち早く成功。難燃効果に優れて、主にスマートフォンなどの基板用難燃剤として使われています。ベーマイトの用途も多岐にわたっており、今後も市場は伸びてゆきます。
ベーマイトは、石灰製品を開発していく中で、研究者のアイディアから生まれました。水酸化アルミニウムを原料とし、当時工業化に至っていなかった素材です。耐熱・難燃性に優れ、樹脂充填剤などに使用される高機能性フィラーとして注目され、電子基板の難燃効果付与として使用されています。さらに、当社独自の技術により様々な用途へ展開し、時代のニーズに合致した特性の製品を送り出しています。このように、石灰だけに留まらず、常に新しい領域への挑戦を続けています。
事業内容 | 生石灰・消石灰の製造販売
石灰関連商品 高機能性フィラー(セラシュール・ALH)の製造販売 高比表面積消石灰(ファインカルク)の製造販売 高濃度pH調整剤(タマブラン)の製造販売 |
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■石灰豆知識■ | ★石灰の用途は細かく分けると、1,000種類以上!
★身近なところでは紙の白さを出したり、おせんべいの乾燥剤にも使われています。 ★炭酸カルシウムは弱アルカリ性の物質であるため、胃の働きを抑える胃薬にも実は使用されます。 ★ホームセンターで販売されている肥料も石灰(消石灰)があります!これはミネラルの補給として作物の収穫後に使われます。 ★粉状の消石灰は風で舞いやすい印象ですが、顆粒状(1~4 mm)の消石灰を当社は製造し、同じ物質でも舞いにくい製品も販売しています。 石灰は生石灰、消石灰、炭酸カルシウムと大きく3つに分類されますが、それぞれの性質が違うからこそ幅広い用途で活躍しています。 |
設立 | 1947年6月27日 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 185名 |
売上高 | 132億円(2023年5月) |
代表者 | 河合 伸泰 |
事業所 | 本社、大阪営業所、乙女坂工場、昼飯工場猿岩工場、大野工場、和歌山工場、鹿島事業部、ファインカルク高畑工場、港工場 |
関連会社 | 河合商事株式会社
不破貨物運輸株式会社 |
■社長が語る『今後のビジョン』■ | 2025年1月に創業140年を迎える当社は、石灰やベーマイトの無限の可能性を探求してゆくのは当然の事です。環境・社会・経済面ですでに取り組んでいるSDGsを強化してまいります。
さらに社会的課題となっているCO2削減のため、石灰焼成技術の革新とCO2有効活用の研究を始め、カーボンニュートラルを推進します。 石灰製造は男性職場とのイメージを持たれがちですが、昨今では女性社員が増え、活躍中であり、徐々に活躍の場を広げたいと考えています。 これらにより、時代に沿ったサスティナブルな会社経営を目指してまいります。 <代表取締役社長 河合伸泰> |
■『河合石灰』で働く環境■ | 広い工場内に製造設備がいくつもありますが、石灰製造に関するほとんどの工程が機械化・自動化されており、基本的に遠隔操作によるモニターを監視しながら製造をしています。機械では補えない製品の出荷対応や工程検査、製品分析や設備の保全・修理といったところでは人の手がまだまだ必要です。
仕事をしていく中で改善点を見つければ、新人だから意見を聞いてもらえないということもなく、新しい風を起こすためにも若手のアイディアを取り入れ、先輩が一緒になって形にする…。会社全体で「最高のクオリティ」を目指して働いています。 人材育成にも力を入れており、各階層別教育を充実させています。OJTと外部研修を通じて必要な技術を身に付けるだけでなく、各種技術研修への参加、充実した資格取得制度のもと、先輩・上司の指導により各種資格の取得をおこない、業務に携わる範囲を広げていきます。 また、女性の雇用率も年々あがっており、事務職だけにはとらわれず、開発部門、品質保証部門、製造部門で活躍している女性社員も増え、社員が働きやすい環境を整えています。 |