業種 |
金属製品
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本社 |
愛媛
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明治時代に別子銅山の鉱山道具類の製作・修理のため、鍛造業を立ち上げたのが当社の始まり。現在ではロール事業と製鎖事業、表面処理事業の3つを柱としています。ロール事業では熱間圧延用ロールの総合ロールメーカーとして、鋳鉄系ロールや鋼系ロールなどを製造。製鎖事業では、溶接・鍛造・鋳造の3つの製法を用いているのが特徴です。表面処理事業では、SHM(表面硬化材)やSMR(粉末押し出し材)などを製造しています。
ロール事業では、鋳鉄系ロールや鋼系ロールなどの熱間圧延用ロールを手掛けています。圧延ロールは、高炉・電炉メーカーで鋼材に圧力を加えて引き延ばす工程で使われている部材。顧客の要望をヒアリングして、製品の仕様をすり合わせを行い、オーダーメイドによる製造を行っています。世界トップクラスの性能の堅型遠心鋳造設備の導入やDH炉の設置により、ハイスロールの製造体制も整備しました。また、生産設備を自社開発していることから、顧客の幅広いニーズにお応えできるのも強みです。
製鎖事業で手掛けているのは、船や浮標の係留に用いられるマリンチェーンです。製法を絞って展開するメーカーが目立つ中、当社は主な製法を網羅して、普通溶接チェーン、鍛造チェーン、鋳鋼チェーンを製造しています。また、日本機械製鎖株式会社と大阪製鎖造機株式会社から事業を受け継いだ新日本機械製鎖株式会社を吸収合併し、長年にわたって蓄積されてきた技術やノウハウを製品に役立てています。たとえば、艦船用錨鎖のスタッド一体型タイプは、鍛造打抜きリンクと鍛造ハーフリンクを交互に配置したことで、スタッドが緩まないためリンクが脱落しないほか、強度の低下も軽減なども実現しました。
表面処理事業では、様々な粉末治金技術を駆使して、耐摩耗性や耐食性などの面で差別化を図る技術を開発してきました。これまでにSHM(表面硬化材)やSMR(粉末押し出し材)、SPH(粉末ハイス材)、SUM(遠心インレイ材)などを展開しています。中でもSHMは必要な部分に必要な機能を付加するための技術。当社が培ってきた鋳造技術や肉盛技術、溶射技術、粉末冶金技術により、ミリ単位でSHM合金の被膜による表面処理を施し、耐摩耗性や耐食性、耐熱性、しゅう動性などを付加するものです。
事業内容 | ■ロール事業:圧延用ロールの製造
■製鎖事業:錨鎖・鉄鎖・チェーン・チェーン用部品の製造 ■表面処理事業:各種表面硬化製品の製造 |
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設立 | 1980年4月 |
資本金 | 3億1,000万円 |
従業員数 | 125名(2022年4月現在) |
売上高 | 33億8万円(2021年度実績) |
代表者 | 代表取締役 木戸敬彰 |
事業所 | 本社/愛媛県新居浜市惣開町5番2号
東京営業グループ/東京都品川区大崎2丁目1番1号 ThinkPark Tower 26F 西日本営業グループ/大阪府大阪市北区中之島2丁目3番33号 大阪三井物産ビル9F 名古屋営業グループ/愛知県名古屋市東区東桜1丁目10番24号 栄大野ビル5F |
株主 | 住友重機械工業株式会社(100%)
◎東証プライム上場 |
沿革 | 1882年:
住友別子鉱業所において鍛造開始 1885年: 住友別子鉱業所において鋳造開始 1931年: 旧鋳造工場完成(現:産業機器事業部) 1934年: 住友別子鉱業所からの分離独立により、住友機械製作株式会社を設立 鋳造係として社内の素材供給 1937年: ロール工場完成 1940年: 住友機械工業株式会社に商号変更 1944年: 現在の愛媛県新居浜市磯浦町に鍛造工場移設 1945年: 四国機械工業株式会社に商号変更 1952年: 住友機械工業株式会社に再び商号変更 1953年: DCIロール製造の成功の先駆けとなる 1954年: 鋳造事業部発足 1955年 営業駐在員を設置し、外販に乗り出す 1956年: 鋳造事業部を鋳鍛事業部と改称 1960年: ロール課が鋳造部より分離独立 1969年: 住友重機械工業株式会社に商号変更 1974年: 新鋭鋳鋼工場完成 1975年: SIP-DCIの開発に成功した先駆けとなる 1980年: 住友重機械鋳鍛株式会社設立 1986年: オスプレイの製品化に世界に先駆けて成功 1987年: 国内トップクラスの大型堅型遠心鋳造機完成 1988年: 表面硬化処理工場完成 1990年: オスプレイ工場完成 1995年: ハイスロール製造の一貫体制完成 1999年: 環境マネジメントシステム「ISO14001」認証取得 2000年: 新日本機械製鎖株式会社を設立 2001年: 住友重機械ハイマテックス株式会社に商号変更 新日本機械製鎖株式会社を100%子会社化 2002年: 品質マネジメントシステム「ISO9001」認証取得 2004年: 傾斜可変式小型遠心鋳造機完成 2005年: 鋳鋼事業から撤退 2006年: SG事業を黒崎播磨株式会社に営業譲渡 2007年: アダマイト・黒鉛鋼圧延ロールの品質向上のための鋳造設備一式導入 耐摩耗性を向上したダクタイルロール材を開発 2008年: 新日本機械製鎖株式会社を吸収合併 圧延ロール用熱処理炉1台をLPG化のため改造 TPSによる圧延ロールのリードタイム短縮活動開始 2009年: 中小型クラス圧延ロール加工工場を磯浦地区へ移設 中小型加工工場へ五面加工機1台、NC施盤3台導入 圧延ロール用熱処理炉1台をLPG化のため改造 2010年: 分塊・鋼片クラス大型圧延ロール加工用旋盤1台導入 2011年: 発光分析装置を更新 2012年: TPS活動により圧延ロールリードタイム30日を達成 2013年: HBS(住友重機械ハイマテックス・ビジネス・スクール)開校 TPSによる圧延ロールのグローバルコストづくり開始 粗列適応を可能にした耐熱亀裂性ハイスロール材を開発 2014年: 住友重機械ハイマテックス経営塾第一期を開校 新たなハードフェーシング製法の開発に着手 新たな用途向けの圧延ロール新材質の開発に着手 2015年: 住友重機械ハイマテックス経営塾第二期を開校 鋳造工場天井クレーンを最新式可変速タイプ(125t/50t)へ更新 2016年: LMD(レーザーメタルデポジション)設備を導入 自動変態点測定装置の導入 2017年: LNGサテライト設備を新設 ハイスロール専用予熱炉を新設 2022年: 新社屋完成 |
企業ホームページ | https://www.shi.co.jp/hmx/ |