株式会社臼田工業

当社は同じモノを大量生産する会社ではありません。まだ誰も手がけたことがないモノや、他の会社では「作れない」とあきらめてしまうような「レア」なモノづくりに挑戦していることが、当社の大きな特徴です。例えば、数年後に世の中に出る新しいクルマを開発するための試作品、あるいは、レースカーのステアリング部品、特殊なマウンテンバイクのフロントフォークやリアフォークなど。また、水素自動車の水素ガスタンクの試作品にも当社で加工した製品が使われています。もちろん、「どうやって作ればいいんだろう？」と頭を悩ませるモノも少なくありません。でも、難しいテーマに挑戦するからこそ、実現できた時には大きな喜びを味わえます！

当社のコア技術は、まずステンレスなどの難削材であっても、複雑な形状を高い精度で加工し、最小穴径0.9ミリの微細穴を開ける精密加工技術。また、ガンドリルマシンを使って、最小φ4～最大φ18、深さ300mmまでの長穴加工技術も持っています。しかも、深い穴を掘るだけでなく、優れた真円度や円筒度、真直度、荒面度も実現しています。こうした他社にはなかなか真似できないようなコア技術を持っているからこそ、それぞれの業界で日本を代表するような大手企業から「こういう部品を作って欲しい」という新しい依頼をいただけるのです。「臼田工業だからできる！」と胸を張って言える仕事をしているから、社員も大きなやりがいを味わっています。

当社では試作品や特殊な部品を設計・製造するだけでなく、当社の製造ノウハウを盛り込んだオリジナルの加工機や組立装置、検査装置、特殊治具なども設計して制作し、納品しています。最近多いのが、自動化や省人化を実現する装置や機械。作業者が近づいたら機械が自動的に止まるといった安全性も重要なポイントです。先日もポンプユニットの油漏れ検査装置とモールド成形機を設計しました。私が設計したモノがお客様の工場で稼働し、お客様の生産性向上に貢献していることが、やりがいにつながっています。お客様のご要望に合わせて、毎回新しいことを考えて、カタチにできるので面白いですよ。■技術部　設計グループ　グループ長　高橋徹