これが私の仕事 |
国内シェアNo.1の『近大マダイ』稚魚の中間育成 近畿大学は、『近大マグロ』のイメージが強いのですが、『近大マダイ』の方が、飼育方法の改良・品種改良等の実績やそれらに伴う長年の歴史があります。現在ではマダイ稚魚の生産は、国内シェアNo.1で、魚を食べる人なら必ず『近大マダイ』を食べたことがあるという割合で、全国各地の養殖業者様へ出荷されています。私の仕事は、その『近大マダイ』の中間育成業務を行っています。中間育成とは、陸上施設から海上に移動してきた稚魚を海上の生簀で出荷サイズまで育成することです。具体的には、メイン業務は給餌で、海の状況を把握し、摂餌の様子・魚の外見や動きを観察しながら、給餌量の調整や栄養剤、薬を適時に与え、魚の健康、形、大きさ等の品質を最高のものとする為の業務です。水温や気象等の環境要因も考慮しながら日々魚と向き合っています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
養殖業者様からのお褒めの言葉、近大マダイの味の高評価 養殖業者様に最高の稚魚をお届けすることが、近大の責務だという意識をもって魚を育てています。人工種苗の良し悪しが養殖業者様の成績を大きく左右します。その養殖業者様より『良い稚魚だね、近大マダイは成績が良いよ』等のお褒めの言葉が聞こえてきた際には、嬉しくなる瞬間です。
私は入社したばかりなので、未だ経験がないことなのですが、養殖業者様のところで育った近大マダイの味の高評価が聞こえてくれば、感無量の喜びを得ることができるだろうと想像できます。
また、余談にはなりますが、近畿大学には水産研究所があり、飼育、育種、魚病や遺伝、また、クロマグロをはじめ、うなぎ等の特化した魚類の研究も進められています。私も10年前に、こちらの研究室を卒業したのですが、帰ってくることができたことも嬉しかったことの一つです。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
人工種苗で日本の養殖業界に貢献したい! 私は近畿大学への転職前は配合飼料メーカーに勤務しており、今後の日本の養殖業は『種苗の育種』が一番重要になると考え、近畿大学への転職を決めました。近畿大学を選んだ主な理由は、
1.屈指の研究力を持つ近大水産研究チームと連携し種苗生産できること。
2.種苗生産の長い歴史と高度な育種技術を持っていること。
3.人工種苗においてトップシェア(業界への影響力が強い)。
以上の要因が近畿大学にあり、ここで種苗生産することにより今後の日本の養殖業の持続・発展に貢献できると考え再就職しました。入社して感じたことは、職員の魚ファースト意識が強く各々がこだわりを持って業務を行い、日々勉強になり興味深い職場です。また、水産研究所の教員や学生、留学生にも接する機会があり日々刺激的な経験ができるのも近畿大学の好きな所です。 |
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これまでのキャリア |
2014年4月~2024年3月まで配合飼料メーカーに勤務。主に九州地区の養魚用配合飼料の営業を担当。
2024年4月~近畿大学水産養殖種苗センター白浜事業所で中間育成を担当。 |