これが私の仕事 |
飼育用卵の採取と、より良い親魚づくり。 所属する親魚グループは、親の魚から飼育用の受精卵を採取し、次の初期飼育に繋げる、種苗生産のスタートを担っています。親の魚を飼育管理し、産卵する環境を作り、必要な時期に必要な量の受精卵を産んでもらうのが主な仕事です。
良い卵、良い種苗を得るためには、良い親を選び出し親とする育種を行う必要があります。優れた形質を持つ稚魚を選んで育て、その中からさらに優れたものを選び出して親とする選抜育種や、DNA解析を用いた親子鑑定などから優れた親の確保を行っています。陸上水槽での作業が多いですが、海上での選抜作業や室内での分析作業など、育種に関する様々なフィールドで作業をしています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
育種の成果が実感できたこと。 育種を何代も上手く進めることができると、稚魚の集団全体に狙った優れた形質が現れてきます。狙った通りにならないことも多く、成果が出るのに長い時間がかかる仕事ですが、育種が上手く進んでいると稚魚に現れてきた時のうれしさはひとしおです。種苗生産としては卵の管理までが担当ですが、次の担当に引き継がれて様々な作業を経て、養殖業者様の元に出荷されます。営業さんから出荷先の種苗評価が良くなったと評価を頂いた時は、育種の方向性が間違ってなかった、お客様に良い種苗が届けられたとやりがいを感じます。育種は時間がかかりますが、先を見据え、今まで育ててきたものをさらに良く、良い種苗をお客様の元に届けていきたいです。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
実学を実際に行っているところ。 水産学部で将来養殖業界に進みたいと考えていた私にとって、近畿大学と言えばクロマグロの完全養殖でした。大学の名前が付いていることもあり、調べる前は研究職が中心なのかと思っていましたが、水産養殖種苗センターの名前の通り、様々な水産種苗を養殖する生産事業を行っていることを知りました。大学での研究成果を産業化し、孵化場としてまさに実学を行っていることがすごいなと率直に感じ、そういうところで働きたいと思いました。
仕事を始めてからも、先人の研究成果や試行錯誤によって私たちの仕事は成り立っていて、現在も改良の取り組みを続けていることが弊社の強みだと感じます。 |
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これまでのキャリア |
2012年入社、浦神事業場勤務→2020年より白浜事業場勤務 |