株式会社 通宝

通宝は創業60年の歴史を持つ海苔メーカー。有明海が目の前に広がる熊本市・海路口町（うじぐちまち）の工場で、海苔をつくっています。豊かな食感の通宝海苔は、10年以上の経験を積んだ職人が「味」「香り」「食感」「くちどけ」「色」にこだわり、厳しい基準に合格した海苔だけを使用。選び抜いた有明海の海苔を、焼き海苔・味付海苔はもちろん、ふりかけや生海苔、佃煮など、さまざまな商品へと加工し、全国の食卓へとお届けしています。素材の厳選、仕込みの時間、タレを煮詰める時間、温度、タイミング。通宝は60年間培ってきた技術と、受け継いできた魂を込め、海苔の風味を堪能できる商品づくりを行っています。

工場の朝はいつも、出汁の仕込み作業からはじまります。出汁には、鰹節、えび、あご（飛魚）、昆布、椎茸、いりこなど、有名産地から取り寄せた厳選素材を使用。素材をじっくりと炊き上げた出汁は、通宝海苔の味の「命」。さまざまな海苔製品の味付けを支えるからこそ、この味づくりに一切の妥協はありません。おいしいものをつくる。それが、通宝が大切にしていること。毎日の食卓に欠かせないものになるため、安心できる原料を使い、化学調味料無添加にこだわっているのです。50年後も、100年後も愛され続ける会社であるために、「美味の追求」と「安心・安全な食の提供」に力を注ぎ続けていきます。

創業者は「わさもん」で商品開発が大好きでした。わさもんとは熊本弁で新しいもの好きという意味。そのため、通宝の商品は海苔、ふりかけ、佃煮など多種多様。その数は数百種類にものぼります。商品数の多さは通宝の大きな強み。創業者の精神は今も受け継がれ、商品開発チームを中心に、常に新しい商品が生み出されています。また、多彩な販路も強みの一つ。デパートや量販店、専門店など、全国の多様な売り場で商品を手に取っていただいています。今後は既存の商品を磨き上げ、さらには新たな分野の食品（非海苔商品）の開発・販売にも注力。地元企業ならではの発想でユニークな商品を開発し、新たなビジネスモデルを構築したいと考えています。