国家資格キャリアコンサルタント取得の採用担当が就職活動の疑問にお答えしていきます!
今回は『志望動機』についてです。
就職活動の悩みを聞くと「志望動機をどう作ったらいいかわからない」という回答がきます。
1dayプログラム、早期選考、複数内定が当たり前になっている時代だからこそ、
一社に対する研究時間が短くなり、なかなか志望動機が見つからないという状況かと思います。
そんな志望動機についてどんなことを書いたらよいか。採用担当なりにまとめてみます。
まずは志望動機について『何』を書けばよいか。
履歴書添削などをする際、私は二つの項目が書いてあるかを見ています。
1.業界や業種を志望する理由
2.その会社を志望する理由
■一つ目の業界や業種を志望する理由についてですが、
製造業やサービス業、メーカーなど属する業界の志望理由や
自動車業界、建設業などより具体的な業界への志望理由を書きます。
「こどものころから建設重機に興味を持っていた。(建設業)」
「自分で車を自作している(自動車業界)」
「目の前にいるお客様に応対した結果、ありがとうと言われることが嬉しい(サービス業)」
業種であれば、
「お客様の声に耳を傾け、最上のサービスを行う(営業職)」
「知識や技術を使ってお客様の悩みを解決していく(技術職(コンサル業))」
その業界や業種の特徴に対して、
自分が興味を持った理由やその業種に対する自身が発揮できる強みを述べていきます。
■二つ目の会社を志望する理由については
会社説明会やインターンシップ、企業訪問に行った際に、
魅力に感じたこと、いいなと思ったことを述べていきます。
「仲間同士が相談しながら業務に取り組んでいる姿勢が自分と合っていた」
「お客様に真摯に向き合っており、何度も打合せの練習を上司と行っている姿に印象が残った」
など実際に自分の目で見て、耳で聞いて、感じた良さを伝えられると、
とても良い文章だなと感じます。
特に会社を志望する理由については
「他社と比べてよいと感じたこと」という目線で見るといいと思います。
どちらの項目にも共通することですが、見ていて思うのは
『なぜ』この点に魅力を感じたのかという点です。
ホームページに書いてある言葉を転記するだけでは、決して伝わってきません。
そこに「あなたらしさ」が表れているかどうかを何度も読み返し、考えてみて下さい。
例)建設コンサル・キミコン
「私は道路や橋などのインフラが安全・安心に使える『当たり前』の世の中を技術者として作りたいと思います。近年震災やインフラの老朽化に伴う事故などが発生しているため、地域の人が安心して暮らせるまちづくりに貢献していきたいです。御社を訪問した際、世代が様々な社員の方々が課題を共有し、問題に向き合っている姿を拝見し、気軽に相談することが出来る環境で技術者として成長していきたと感じました。」(190文字)
もちろん面接では、文章に対して深堀質問をしていきます。
「技術者としてどのように成長していきたいと考えているのか」
「技術者として心がけることはどのようなことか」
「コミュニケーションをとる上で重視していることはなにか」
「なぜ気軽に相談できる環境がよいと考えているのか」
などなど書いた文章から質問を想定し、答えられるように準備してください。
200字じゃ語れない思いを、ぜひ面接官に伝えてください!