アルミサッシの加工販売で創業して半世紀あまり。京都の文化財的建築の修復では防火戸取付工事などを担当し、その技術を活かして現在はマンションバルコニー用パーテーションをメインに、オリジナル製品と特許を持つ施工方法により、北陸から九州まで幅広いエリアに展開しています。
人々のプライバシーを守ること、災害時には命を守るという使命を常に意識し、社員がアイデアを出し合いながら新たな取り組みを行っています。
“非常の際には、ここを破って隣戸へ避難出来ます”。マンションなどのバルコニーで、こんな文字が書かれた隔て板を見たことはありませんか。もしかするとそれは、私たちの製品かもしれません。普段はプライバシーを守り、火災時などには突き破ることで人の命を守る役割を持つ、必要不可欠な製品です。当社はこの隔て板(パーテーション)の製造・販売を行っており、特許を取得しているオリジナル製品は全国各地で使われています。車いすを利用している方や高齢の方、子どもなどは、避難時に突き破ることが難しいため、開閉可能な製品を開発するなど、お客さまのニーズに応える付加価値のある製品づくりと提案を行っていることも当社の強みです。
パーテーションがあると、改修工事の際に通行できず、足場を経由する必要があるため危険が増すことが課題となっていました。営業が聴き取ってきたそんな話から、開閉可能な製品を開発しました。お客さまの小さな声も聴き逃さず、即座に工場に相談し、その場で試作が始まることもあるなど、開発のスピード感も当社の特徴です。そうして積み重ねた技術と経験から生まれたタワーマンション向け製品は、2019年の台風15号で被害件数0件という強度を誇っています。これまで8つの特許を取得。その実績から「大阪ものづくり優良企業賞2017」の優良企業賞、知的財産賞を獲得しています。規模の小さな会社ですが、展示会にも出展し製品のPRを行っています。
“困っていたら知らんぷりしない”が当社のモットー。ある年、1,700台ものパーテーションを納める大型物件を受注しましたが、諸般の事情で納期が半分に短縮。その時、営業・工場ともに工夫し、社長も外部のマンパワーを要請するなど協力し合って無事、納品を完了したことがありました。こうしたことができたのは、日ごろのコミュニケーションを大切にしているから。15時からの10分間休憩では、会社がお茶やお菓子を用意し、部門の垣根なく会話できる時間を設けています。コミュニケーションの時間は業務時間内という考え方があり、早めに業務を切り上げて集まることもあります。仕事は協力し合って行う。当社にはそんな習慣が根付いています。
事業内容 | 独自に開発したマンション用バルコニーパーテーションの製造・販売。設置方法について特許を取得しています。
定期的に大阪、東京、仙台などで開催される展示会に出展し、直接、製品をアピールすると同時に、日々、新製品の開発に取り組んでいます。 |
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創業・設立 | 創業 1973年(個人事業)
設立 1988年(法人化) |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 15名 (女性5名、男性10名)
※R3年4月現在 |
売上高 | 2億3,000万円
※H31年12月~R1年11月 |
代表者 | 代表取締役 田中 透 |
事業所 | <大阪本社>
大阪府摂津市鳥飼本町2丁目11番33号 <関東工場> 埼玉県八潮市西袋684-2 <関東工場> 埼玉県八潮市西袋684-2 |
企業理念 | 災害時の人の命を守ること、また人々の日常生活のプライバシーを守ることを目的として、パーテーションづくりに日々励んでいます。また、わたしたちの培ってきた経験を糧に、製品の開発改良に取り組み付加価値を創り出し、バルコニーの新しい有効活用を提案していきます。 |
沿革 | 1973年 高槻市にて店舗用アルミサッシ加工販売業としてキクチサッシ創業
1988年2月 京都の文化財的建築の修復工事における防火戸取付工事等を経て、近畿圏でのサッシ工事にたずさわる法人・キクチサッシ株式会社設立 1991年4月 アルミ手摺加工取付販売を始める 摂津市に工場移転 1993年7月 サッシ取付金具特許権取得 1997年1月 バルコニー用間仕切り設置方法の特許権取得 2012年11月 代表取締役に田中 透が就任 株式会社トーコー に社名変更 以降、アルミパーテーション製造販売に特化 |
【新型コロナウイルス感染症への対応】 | ・アルコール消毒の実施
・会場では十分な換気、距離をとって実施します。 |