当社でも採用チームのメンバーが日々意見を出し合いながら、今から未来が楽しみでならない有望な学生たちの内定承諾に繋げてくれています。
昨年入社の一年生たちも、全員とても素直で一生懸命に頑張ってくれていて、その姿勢からは、私たちのほうがたくさんのことを学ばせていただいています。
当社では新卒、中途に限らず、入社していただいた皆さんに様々な研修を行っていて、特に入社時には実務とは別で、会社のことをよく知ってもらうために、あるいは仕事をする上で大切にしてほしい心構えといった説明にしっかりと時間を割いて説明しています。
その中で、私が担当するパートは「理念」と「アメーバ経営」です。
特に、理念研修で必ずお話しすることが、本日のタイトルである「人の価値」。
人の価値は全員同じなんだよというお話です。
多くの人は、社長は偉いというふうに勘違いをしてしまっています。
社長が偉いのではありません。
なのに偉いように思ってしまうのは「権限」があるからだと思います。
本来、この「権限」の大きさは、「責任」の大きさに比例しているだけなのですが、この説明を理解しておかないと、企業のヒエラルキーや職制や階層なども、なぜそれがあるのかの本質を得ることができません。
そして、もうひとつ大切にしていることがあります。
「権限」はその責任の大きさに比例して付与されますが、多くの権限を持つ人が出来ていないことが、権限の大きさに比例して「謙虚さ」を持たなければならないということです。
それが出来ないと勘違いを起こしてしまいますし、リーダーシップとメンバーシップの関係性は破綻してしまいます。
とかく、○○長といった役職に就くと、偉ぶってしまって仕事に大小を付けてしまうことがあります。
途端に「これやっといてくれる?」というふうに横着横柄になる人がありますが、それは大きな間違いで、権限は振りかざすのではなく、責任を全うするためにのみ用いる、そして、役職が就くほど、階層が上がるほど、「謙虚さ」を増して、何でも自分が誰よりも率先してやるんだという気概を持たなければなりません。
私が創るハウツーホームのヒエラルキーは逆ピラミッド型。
社員の皆さんが安心して伸び伸びと活躍できるように、そのアイデアやヒラメキ、頑張りを担当上長が全力で支える、そして、その上長たちが憂いなく、背後の心配なく前だけ向いてメンバーたちと一緒に全力で進める環境を部長層の人たちが支える、そして一番下ですべてを支えるのが私です。
ヒエラルキーのピラミッドは、頂点が一番下の逆三角形。
各属性の人数からも、このヒエラルキーの実現こそが、たくさんの人が輝くことができる私のビジョンです。
社員の一人ひとりが自分自身の大きな可能性を信じ、そこから生み出される価値を最大化することが私の役割であり、人の成長や会社の成長はその先にしかないと考えています。
これは私の尊敬する社長の受け売りですが、
社長の仕事というのは「社員を信じること」、ただそれだけなのかもしれません。