日空工業株式会社

私たちがつくっているのは、真空技術を活用した産業機械。真空は、乾燥、冷却、殺菌・滅菌、加熱処理、脱水、含浸といった幅広い機能を発揮することができ、顧客であるメーカーからは、さまざまなオーダーが舞い込んできます。私たちがつくる産業機械は、同一のものを大量生産するのではなく、ひとつひとつ仕様が違うフルオーダーメイド型です。自分たちが持つ技術力を駆使して、この世にひとつしかないモノづくりに挑んでいます。また、納入先の業界は自動車、医薬品や食品など幅広く、みなさんがよくご存知の大手有名企業との取引実績も多数あります。こうした確かな技術力と顧客基盤によって、日空工業は安定した経営を行っています。

技術部での仕事は、機械系と電気系の大きく2つに分けることができます。機械系であれば全体の設計や図面の作成からはじまり、納入先での試運転にいたるまで、モノづくりのすべてに関わることになります。電気系であれば主に制御盤や回路、インターフェースの設計を行う感じです。ひとつの案件に関わる期間は平均して約半年ほど。特に業界ごとに分けることなく、スキルを考慮して担当が割り振られますから、「自動車関連の次は、全く違う食品を担当」といったことも多々あります。取引先は多岐にわたりますので、飽きることなく、技術者として毎回新しい刺激を受けながら、仕事に取り組むことができるのは、当社の特長のひとつです。

「うちは良くも悪くも、とにかく自由に仕事ができます」と語るのは、技術部の阿部（写真右）。「時間の使い方は、本人に任されています。もちろんわからないことがあれば、上司や先輩に聞きますが、自分から動かないと前に進まないですね」。阿部は大学では数学科を専攻したという経歴の持ち主。本人の裁量が大きい組織だけに、自分の努力次第で、阿部のように未経験から技術者としてのスキルを高めていくことができるわけです。また、同じ技術部の瀧川（写真左）は「自分が設計した製品が、カタチになってできあがり、納入されたとき」をやりがいとして挙げており、すべての工程に、近い距離で関われる面白さを感じているエンジニアもいます。