これが私の仕事 |
畜産業を幅広く支える 私の所属する部署では、家畜等の生産を増進・効率化させたり、畜産の経営・技術の指導をすることに対し、補助金の交付を行っています。
その中でも私は、主に緊急対策を担当しています。緊急対策というと想像し難いですが、現在、日本国内でCSF(豚熱)や鳥インフルエンザが断続的に発生しています。家畜疾病が発生し、家畜を処分せざるを得なかった農家への経営再開支援、また、家畜頭数の減少による食肉の加工や流通への影響を緩和するための支援など、畜産関係者への支援が緊急対策の一部となっています。また、昨今、日本国内において気候変動による台風・豪雨や地震等の自然災害が数多く発生していますが、被災された農家の壊れた畜舎の修繕をしたり、水没して給与できなくなった飼料の代替粗飼料を購入する支援等も緊急対策として行っています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
初めての緊急対策 近年、日本国内で自然災害が多発していますが、以前、ある緊急対策で災害状況の確認へ現地に足を運んだ際、夏の暑い日にも関わらず、復旧に向けて多くの方々が作業する光景を目の当たりにしました。そこで、改めて緊急対策を実施することの重要性に気づき、国・県・現場の方々と調整を重ね、災害復旧に向けた対策を立ち上げることで、復旧の一助を担うことができました。被災地の復旧後、現場の方からお礼の連絡を頂き、この時初めて緊急対策の意義を実感できたため、強く印象に残っています。補助金の交付業務を通し、僅かながらでも困っている方々の拠り所となることが私の存在意義だと心に刻むと共に、一刻でも早く被災された方々の状況が回復し、不安が取り除かれることを願い、日々の業務を行っています。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
日本の「食」を根本から支えたい 学生時代、農業政策を専攻する中でTPP交渉が活発化しており、将来的な日本の農業のあり方を考える機会が多く、多国間との貿易交渉を前に、日本の農業が時代の変遷と共に大きく変容し、農業従事者の高齢化や耕作放棄地の増加等の様々な問題を抱えていることに気づきました。
また、農家は安全・安心な農畜産物の生産を行っているにも関わらず、輸入品等の影響により安定した経営が困難となり、一方で、消費者も安全・安心な農畜産物の重要性に気づきながらも、安価な商品への消費傾向が強いというジレンマに陥る状況を改善したいと次第に考えるようになり、日本の農業が転換期を迎える中、頑張り続けている農家の力となり、さらには、日本の「食」を根本的に支えることができるのは、農畜産物を幅広く取り扱う機構の業務だと思い、入構を決めました。 |
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これまでのキャリア |
経理部資金課(3年3カ月)→畜産振興部畜産生産課(2年)→農林水産省(研修生・1年)→野菜業務部予約業務課(1年10カ月)→畜産経営対策部肉用牛肥育経営課(現職) |