特に研究職の採用では、学生時代の研究や学びに焦点を当てることが一般的です。
しかし、私たちがあなたの“経験”を伺うのは、単に「何をしてきたか」を知るためではありません。
その経験から何を学び、どう活かしてきたかを知ることで、あなたの成長力や可能性を見極めたいのです。
■ 1. 問題解決力と柔軟性を知るため
研究職では、正解のない課題に挑むことが日常です。
たとえ小さな実験や卒業研究であっても、「思うように結果が出なかったとき」「仮説を立て直したとき」など、困難にどう向き合ったかが大切になります。
面接では、そのようなエピソードを通して、あなたの課題解決力や柔軟な発想を見ています。
「どんな困難に直面し、どう考えて、どう動いたのか」を具体的に話せると良い印象を与えます。
■ 2. 自主性と行動力を確認するため
研究は、誰かに指示されて動くだけでは進みません。
「自分で問題を見つけ、解決のために手を動かす」ことが求められます。
たとえば、
・自分から先生に相談して新しい手法を試した
・研究テーマに関連する論文を自主的に調べた
インターンや学会で発表の機会を掴んだ
こうした行動は、研究職としての主体性や行動力を示す大切な経験です。
■ 3. コミュニケーション力と協調性を知るため
「研究職=一人で黙々と作業する仕事」と思われがちですが、実際はチームで成果を出す仕事です。
研究室の仲間や指導教員、他分野の研究者、企業の技術者など、多くの人と連携しながら研究を進めていきます。
グループ研究や共同実験、学会発表の準備などを通して、
・相手に自分の考えをわかりやすく伝える力
・意見が異なるときに調整する力
をどのように発揮したかが重要になります。
■ 4. 専門分野への理解と探究心を見極めるため
研究職を志すうえで欠かせないのが、専門分野への深い理解と探究心です。
面接官は、あなたがどれだけ自分の研究に誇りを持ち、楽しんでいるかを知りたいと考えています。
「なぜそのテーマを選んだのか」「どんな発見があったのか」「今後どんな研究に挑戦したいか」
こうした質問には、自分の研究への思いや学び続けたい意欲を込めて答えると良いでしょう。
■ 経験は“成果”よりも“プロセス”が大切
選考で重視されるのは、「結果を出したか」よりも、「そこにどう向き合ったか」です。
研究での失敗や試行錯誤の経験こそ、あなたの成長を物語ります。
大切なのは、「何をしたか」よりも「どう考え、どう成長したか」。
その姿勢こそが、将来の研究者としてのポテンシャルにつながります。
■ 最後に:あなたの経験が未来の研究を形づくる
面接での「経験」は、単なる過去のエピソードではありません。
それは、あなたがどのように課題に向き合い、どう成長してきたかを示す未来へのヒントです。
あなたが培ってきた経験は、必ずどこかで新しい発見やイノベーションの種になります。
だからこそ、遠慮せず、自信を持って自分の経験を語ってください。
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