はるの正職員研修が開催された。
はるでは、正職員研修のときに法人としてまとめている「支援の基本的な考え方」を振り返ることにしている。
「支援の基本的な考え方」は、はるが利用者の皆さんに対して行っていきたい支援をまとめたものだが、はるが大切にしている理念を実現するための具体的な支援方法でもある。
スタッフのみんなには「支援の基本的な考え方」に沿って支援をやっていこうと伝えているが、正職員研修では一日かけてこの「支援の基本的な考え方」を振り返る。
参加してもらう正職員スタッフのみんなにとっての目的は、
・「支援の基本的な考え方」を確認・再確認する。
・「支援の基本的な考え方」を確認した上で、普段の自分の支援を振り返る。
・他部署のスタッフと意見交換・情報交換をして支援の幅を広げ、他部署のスタッフと連携を深める。
というところ。
そして、正職員研修で「支援の基本的な考え方」を伝える役目はリーダースタッフのみんなにお願いしている。
リーダースタッフのみんなに伝える役目をお願いしている理由は、現場においてスタッフのみんなに支援内容を伝えたり相談に乗ってもらえるようになってほしいということもあるが、研修の講師を通じて支援者としてもう一歩成長してほしいという願いもある。
リーダースタッフのみんなに目的として伝えているのは、
・「支援の基本的な考え方」をあらためて自分で振り返る。
・どうしたら「支援の基本的な考え方」の内容が正職員スタッフに伝わりやすいか考える。
・リーダーが正職員スタッフの育成やサポートをする立場であることを意識する。
ということ。
人から聞いたり教わったりすることと、人に伝えたり教えたりすることはまったく違う。
人に伝えたり教えたりするときには、自分が理解するだけでなく相手にどうやって理解してもらうかを考えて実践しなければいけないので、一つ高い視点や意識やスキルが求められる。
その経験を通して支援者としてさらに成長してもらえたらと思っている。
私も一つのグループに入ってスタッフのみんなと一緒に参加したが、一日を通してとてもいい研修だった。
研修の資料や進行にもリーダースタッフのみんなの工夫が随所に入っていた。
イラストを使って資料が見やすいようにしてくれたり、はるの具体的な事例や普段使っているシートなどを取り上げて身近に感じることができるようにしてくれたり、アセスメントの体験をグループでやってみたりと、スタッフのみんながより理解しやすい工夫がたくさん見られてとても感心した。
そして、リーダースタッフのみんなをサポートしてくれたのが二人の管理職スタッフ。
リーダースタッフがしっかり講師の役目を果たすことができるように準備の段階から縁の下の力持ちでサポートしてくれた。
この二人がいなかったらこんないい感じで正職員研修を実施することができなかっただろう。
私たちはつい日頃の支援や業務に追われてしまい、自分たちの支援を振り返る機会がないと、いつの間にか行き当たりばったりの支援や自我流の支援になってしまいやすい。
はるの「支援の基本的な考え方」もそうだし、自閉症支援などの大切な考え方もそうだが、継続的に学んだり振り返ったりすることが大切で、そのことが利用者の皆さんにいい支援を続けていくことにつながり、利用者の皆さんの安心でいきいきとした生活につながり、支援者としての支援力ややりがいを保ち高めることにつながる。
スタッフのみんなが学んだり支援を振り返る機会を作ることも、法人としての大切な役割でもある。